更新日:2021年03月30日 15:52
お金

パチンコ屋で禁止されているイベントが今も横行する裏側

―[パチンコ崩壊論]―

なぜ4000人並ぶホールが生まれるのか

 ホールの優勝劣敗が加速しているパチンコ業界。全国のホール数は’18年にはついに1万軒を割り込み9千軒台にまで減少した。’19年はパチスロの主力機「バジリスク絆」・「SLOT魔法少女まどか☆マギカ」「アナザーゴッドハーデス」などの撤去も相次ぎ、この傾向にはさらに強まっていくものと思われる。 パチンコ 一方で、「7の付く日」、「ゾロ目の日」、「人気キャラの誕生日」などにツイッターを覗いてみれば、「7月7日で1000人並んだ」、「まどかの誕生日で4000人並んだ」などとのツイートが流れてくる。勝ち組ホールはさらに勝ちを積み重ねているのだ。パチンコ業界への広告規制が強化され、映像収録などの事実すら告知が禁止されている都道府県も増え、ホールが自ら広告宣伝を行えるのはいまや新装開店くらいである。では勝ち組ホールはどうやって集客を行っているのだろうか。ユーザーはどうやってめざとく優良店を見つけ、朝早くから長蛇の列を作るのだろうか。そこには広告規制の抜け穴とも言える集客方法があった

ホールデータを掲載し機種の示唆を行うブロガー・ツイッタラー達

個人的な出玉についての感想や予想をするTwitterユーザー

 そのヒントはツイッターにある。webでもスマホでもいいので、検索欄にあなたの地域の有名パチンコ店を打ち込んで検索してみてほしい。おそらく、そのホールの「特定日の出玉状況が詳細に記載されたツイート」や、「日付とホール名、設定状況を予想するツイート」などが出てくるはずだ。  彼らはあたかも事前に知っていたかのように「明日は東京のこのホールが☆7つ」や「この機種が狙い目」、「今日のゾロ目の日はこの機種が全台◎だった」などとツイートしたり、ブログにまとめていたりする。  ライターが来店していればそのライターの名前も記載されているし、web媒体の取材であればその旨も明記されている。ライター個人やweb媒体の告知が禁止されている地域であってもだ。それらのアカウントの中には実際にホールに赴き、実戦しつつ出玉状況を実況する者もいる。  ある程度業界事情に明るいユーザーがこうしたツイートを見れば、こうしたツイートが流れてきた日は出す日であると判断するに容易い。逆に言えば、こうしたアカウントの存在を知らなければ、ある日突然馴染みのホールに行列ができていてもその理由がわからないことすらある。いわゆる上級者、スロプロたちはこうしたアカウントを参考にして、「実績のあるホールの実績のある特定日」をふるいにかけているのである。
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“善意の第三者”がやっていると思いたいが…
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パチスロ必勝ガイドでの編集を経て現在フリーの編集及びライター業、兼スロニート。パチスロを中心にギャンブル全般が興味の対象。ツイッターアカウントは @bench_i

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パチンコ滅亡論

もう、パチンコなんてヤメてしまえ…… パチンコを愛し、その半生を捧げた2人が、パチンコを愛するが故に行き着いた境地から見えたパチンコの姿とは、一体何なのか?

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