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「打倒中央」を掲げる物言う馬主、ハッピーグリン・会田裕一がホントに打倒したい競馬とは

 地方競馬から中央、さらには海外へと挑戦し続けたハッピーグリン。現在は中央競馬に移籍し、前走はG3チャレンジカップで僅差4着と中央競馬重賞制覇へ夢が膨らむところだが、その馬主・会田裕一氏はTwitterなどで「打倒中央」を掲げ、他の馬主とは異質な発言でも注目を集めている。「打倒中央」とはどういうことなのか? さらに馬主クラブも設立し、今後はどういった活動をするのか。
馬主・会田裕一氏

馬主・会田裕一氏

地方の関係者なら中央を倒せるはず

――会田さんの馬主としての活動はどのように始まったのでしょうか 会田裕一氏(以降、会田):2011年産の一口馬主からはじめて、一頭持ちの馬主になりました。一口馬主のころの成績は悪くはなかったですね。現在までトータルで30~40頭程度に出資して、GI馬2頭を含む、重賞馬を5頭くらいを引きました。最初に勝った重賞がリオンディーズの朝日杯FS。今ではアーモンドアイも持っていますよ。 ――そこから一口馬主から一頭持ちの馬主になるわけですが最初は苦労されたようですね 会田:好調だった勢いで地方馬主を始めたら一発目がまったく走らなくて(笑)‘14年のセレクトセール(1※)で地方の資格を申請している最中にカジノドライヴ産駒の牝馬を600万円で買ったんですけど、まず2歳の夏に脚部不安になっちゃって、結局デビューできたのが翌年3月くらい。結局そこから泣かず飛ばずでその年の10月くらいにはサラブレッドオークション(2※)で売ることになってしまった。 (1※セレクトセール……日本競走馬協会による競走馬セリ市。日本最大規模であり、上場する馬が「セレクト」されているためこの名がつく) (2※サラブレッドオークション……毎週木曜日に開催される現役競走馬をインターネットで取引できるオークションのこと) ――デビューは散々だったんですね。でもセレクトセールで買った馬が地方デビューとなると、競馬ファンの常識からすると違和感を感じてしまいますが 会田:セレクトセールで600万円する馬は地方ではちょっと高い部類になる。道営の先生なんかは特に育成、馴致を含めてやっている。質のいい馬を地方のすごい調教師に任せたら、中央を倒せるって思ったんですね。単純に中央の資格をもってなかったのもありますが、「デビューする場所は関係ないぞ」って自分では思ってた。でも結局最初の馬は失敗してしまった。 最初の馬がちっとも走らなかったので、まわりから「会田さんのやり方はおかしい」だとか「そんな高い馬を地方に入れて……」とか「もっといいやり方がある」とかアドバイスする人たちがいっぱいいたんですね。サラブレッドオークションとか中古馬を買ったほうがいいとか。まあ、そう言われてだんだん自信がなくなってきて、実際にオークションで買ったりしてたんです。

中央競馬、嫌いなんですか?

――そこまで地方から挑戦することに執念を燃やす……ツイッターを拝見していて単純に思ったことがあるんですけど、中央競馬嫌いですか? 会田:いやいや(笑)嫌いなわけじゃないですけど、なんか、今の中央競馬、面白くないなと思うところはすごくある。なんか昔ながらの人間関係とかも希薄になって、エージェントが導入されたりとか、あとやっぱり、調教師とかも馬を育てるというよりは今外厩で仕上げて厩舎もってってレース直前の調整するだけ、みたいな。ネットとかで調教師じゃなくて調整師だ、えさやり師だとか、そういう言われ方してたりする。それは面白くないことだと思う。 ――そんななか、ハッピーグリンと出会う……と 会田:ハッピーグリンは新馬2頭目として’15年に当歳で買いました。800万円でした。ハッピーグリンは2歳になってデビューしたらいきなり新馬認定から勝って、「自分のやってきたことは間違いなかった」と。そこからはオークションで買うとか、ほとんどしなくなりました。最後まで信じるべきは自分だなあと。 ――ハッピーグリンの前走G3チャレンジカップはいいレースでしたね 会田:あれは武豊さんってスゴいなあって思うレースでした。地方の競馬だと先行してなんぼ、ってところがあって仕掛けが早いんですが武さんはじっくり溜めるとお話されていて、結果上がり最速ですよね。今後誰が乗っても見本となるレースをしてくれたので、ああいう乗り方がいいとわかった。進路がちょっとふさがってなければもっといい結果になったと思える「今後に向けて明るいレース」でしたね。
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ハッピーグリンの次走は?
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