更新日:2022年03月28日 10:24
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ボートレース70年の歴史で‟有利なはずの女子レーサー”がSGを勝てなかった理由

ボートレース70年の歴史に新たな1ページが

勝SPAボートレース

写真はイメージ

 先日行われたSGボートレースクラシックの優勝戦で、遠藤エミ選手が女子レーサーとして初めて最高峰のSGレースを制した。ボートレース70年の歴史において、女子レーサーがSGレースで優勝したことは初めてであり、ボートレースの歴史に新たな1ページを記した。  ボートレースでは開始当初から則次千恵子選手が女子レーサーとしてデビューしており、一時女子不在の時期があったものの40年前から再び増え、2022年3月24日現在、1593人中、241人の現役女子選手がレースに参加している。200人以上も女子選手がいるのだが、それでもなかなかSGレースで女子レーサーが優勝することはできなかった。

SGレースで勝ちきれなかった女子選手

 ボートレースは小型船にモーターがついている「モータースポーツ」である。自らが動力源となるような陸上や競輪のような競技であれば「男女別」とせねばならないところだが、動力源はモーターであるため、先ほど説明したとおり女性がレースに参加しやすい側面がある。  そのため、ボートレースでは女子戦と呼ばれる女性選手だけが斡旋されるレース以外にも、混合戦と呼ばれる男女が入り混じって行われるレースがある。実際、一般戦の混合戦では女子レーサーが男子選手相手に豪快に勝つケースも珍しくはない。  だが、最高峰とされるSGレースでは、優勝戦に進んだものの女子選手がなかなか勝ちきれずにいたことは事実である。過去、女子選手がSGレースの優勝戦にコマを進めたことは3度ある。そのいずれも惨敗であった。
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過去にSG優勝戦に挑んだ女性選手は
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright

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