更新日:2020年01月15日 23:38
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中国東方航空の激安ビジネスクラスを満喫、東京~ドバイが7万円台

 ついに始まった世界一周。1年前はANAマイルを使ってのビジネスクラス世界一周だったが、今回は搭乗する全17フライトすべて現金(クレジットカード)払い。
上海発、昆明経由ドバイ行きの中国東方航空755便

上海発、昆明経由ドバイ行きの中国東方航空755便(筆者撮影、以下同じ)

 うち4区間はプレミアムエコノミー、3区間はエコノミーだが、残りの10フライトはビジネスクラス。それでトータル30万円台なのだから、我ながら安い航空券をよく探したと思う。

中国東方航空の激安ビジネスクラスでドバイへ

 そんな今回の世界一周最初のフライトは、中国東方航空の成田→上海(浦東)。上海と雲南省にある昆明を経由して中東ドバイに向かう片道航空券で、料金は7万8913円(※購入時の旅行サイトの価格)。もともと中国東方航空はアジアでも航空券が安いエアラインとして知られ、なかでも東京~ドバイの往復航空券は長距離の割に安い。ビジネスクラスで往復11万円台だった時期もあり、実際に筆者もこれまでに何度か利用している。  LCC以外の海外航空券の場合、片道だと割高になる傾向にあるとはいえ、ビジネスクラスでドバイまで8万円以下なら安い。だが、このチケットは乗り継ぎの関係で上海に1泊しなければならない。中国東方航空は乗り継ぎで1泊することになった場合、条件付きでホテルを無料提供するサービスがあったので問い合わせてみたが、筆者が利用した旅行サイトからの予約では残念ながら対象外。とはいえ、ホテル代1泊分を自己負担したとしても十分な安さだ。
成田空港の保安検査場の優先レーン

成田空港の保安検査場の優先レーン

今回利用した成田空港のチャイナエアラインのラウンジ

今回利用した成田空港のチャイナエアラインのラウンジ

今回利用した成田空港のチャイナエアラインのラウンジ

料理の種類が少なかった

 成田ではビジネスクラスの乗客やマイレージカード上級会員が利用できる優先カウンターで搭乗手続きを行い、同じく優先レーンで保安検査場も待たされることなく通過。自社ラウンジはなく、チャイナエアラインのラウンジを利用したが、成田の他社ラウンジよりも手狭で、フードメニューや飲み物の種類も少ない。とはいえ、利用客がそれほどいないのか混雑しがちな朝の時間帯でも空いているので、居心地は悪くない。

長時間乗り継ぎを逆手に取り、経由地で観光

中国東方航空、成田~上海便のビジネスクラス

中国東方航空、成田~上海便のビジネスクラス

 上海行きの飛行機は、A321という少し古い機材でシートはリクライニング型。海外でも中国など近場のフライトでは、フルフラットのビジネスクラスが提供されることは少ないのだ。そのため、最初から期待していなかったとはいえ、座席は新幹線のグリーン車よりも幅広だし、座り心地は悪くない。
中国東方航空、成田~上海便の機内食

中国東方航空、成田~上海便の機内食

 機内食も高級というわけではなかったが和食の前菜盛り合わせ、メインディッシュの牛肉の塩葱焼きも満足できるものだった。  2時間50分のフライトは思った以上に短く感じたが、翌朝の上海→昆明のフライトまで20時間弱。空港でただ待つだけなら退屈で仕方ないが、ついでに上海観光ができると思えばちょっと得した気分だ。
人気観光名所の上海・豫園

人気観光名所の上海・豫園

 空港近くのホテルにチェックインし、荷物を置いてすぐに市内へ。庭園や古い建物が並ぶ豫園(よえん)を散策し、小籠包や中華スイーツを食べ歩き、短い時間なら充実したひとときを過ごすことができた。
上海・浦東国際空港の中国東方航空カウンター

上海・浦東国際空港の中国東方航空カウンター

 翌日は朝7時過ぎにホテルをチェックアウトして空港へ。中国東方航空は上海・浦東国際空港を拠点にしており、ビジネスクラス以上の客、マイレージ上級会員向けの専用カウンターには、ソファーが用意されている。エコノミーのカウンターには長蛇の列ができており、座りながら搭乗手続きができるのは実に優雅な気分だ。

オープンしたばかりの中国東方航空のラウンジは食事が美味い!

浦東国際空港の中国東方航空ラウンジ

浦東国際空港の中国東方航空ラウンジ

 ちなみにこの浦東国際空港は、9月にサテライトターミナルが開業したばかり。それに合わせて中国東方航空の新しいラウンジもオープンしたのだが、これが想像していた以上によかった。
中国東方航空ラウンジで提供される絶品麺

中国東方航空ラウンジで提供される絶品麺

中国東方航空ラウンジ。ホットミールが充実

中国東方航空ラウンジ。ホットミールが充実

 中は広々としており、しかもキレイ。JALやANAのラウンジにもまったく見劣りしない。名物は目の前で提供してくれるヌードルカウンターで、自分で好きな具材をトッピングできるようになっている。ほかにも炒飯や炒麺などの温かい料理が充実。サラダやサンドウィッチ、蒸しパンなどの軽食も揃っており、朝食の時間帯でここまでメニューが豊富なことに驚いた。料理のバリエーション、クオリティでいえば、世界の空港ラウンジでも間違いなく上位に入るレベルだろう。
中国東方航空の半個室型の最新式ビジネスクラス

中国東方航空の半個室型の最新式ビジネスクラス

フルフラット

半個室でフルフラット、最高!

 それにうれしい誤算はこれだけではなかった。冒頭に写真で紹介した、上海→昆明が787-9という新しい機材で、ビジネスクラスはフルフラット。それも半個室タイプの最新型だったのだ。
上海~昆明の機内食は日替わりメニューだった

上海~昆明の機内食は日替わりメニューだった

 機内食もメインディッシュが中華と洋食のほかに、日替わりメニューがあり、もちろんこれをチョイス。この日は牛角煮でトロトロに煮込まれた牛肉が絶品だった。
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経由地の中国・昆明であわや足止めに
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。

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