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ANAのビジネスクラスは一風堂のラーメンが食べられる!――ビジネスクラスで世界一周の旅

 昔ほどのスペシャル感はなくなったとはいえ、今も大勢の人にとっては一生無縁であろう世界一周。2010年の秋、週刊SPA!の企画でLCCを使って世界一周をしたことがある筆者(※日本~北米はLCC未就航だったので別の航空会社を利用)が、今度は「ビジネスクラスで優雅に世界一周」に挑戦。10万2830円と約2年で貯めた11万5000マイルをビジネスクラス世界一周航空券に変えいざ出発!  12月中旬に出発したこの旅もいよいよ大詰め。最後の訪問地となったシカゴだが、ここでまさかの出来事が…  滞在中のホテルに戻る途中、「マネ~ッ!」と連呼するホームレス男性に絡まれるアクシデントに遭遇。ポケットに入っていた25セントコインを渡し、その場から足早に離れて事なきを得たが、夜遅い時間だったこと、しかも腕を掴まれたので正直ムチャクチャ怖かった。長旅で警戒心が緩んでいたが、ここは海外であることを改めて思い知らされた。  帰国前の最後の晩にしてはなんとも微妙すぎるエピソードだが、あとは日本に戻るだけだ。ああ、生きてて良かった。

フルコースディナーが食べられるユナイテッド航空の『ポラリスラウンジ』

ポラリスラウンジ(入口①)

最高級の「ポラリスラウンジ」

 ただし、そんなシカゴでも楽しみにしていたのが、オヘア国際空港にあるユナイテッド航空の『ポラリスラウンジ』。全米でもたった5か所しかない、同社の最高級ラウンジだからだ。
ポラリスラウンジ

ポラリスラウンジ内

 ここはスターアライアンス系列の航空会社に搭乗するファーストクラスとビジネスクラスの乗客しか利用できず、上級マイル会員でもエコノミーでは入場不可。そのせいか混雑しがちな朝の時間帯も人はそれほど多くない。
ポラリスラウンジ(ラウンジでの食事①)

ポラリスラウンジでの食事

 電源は全座席に用意されているのはもちろんのこと、料理の品数も朝ながら数十種類と豊富。しかも、ポラリスラウンジはレストランスペースでフルコースのディナーを楽しむことができ、こちらの利用も当然無料。残念ながらフライトの出発時刻との兼ね合いで朝食メニューしか頼めないので注文しなかったが、先日オープンしたばかりのロサンゼルスをはじめ、ニューアーク(NY)やサンフランシスコ、ヒューストンの各空港にもあり、次に訪れる機会があればぜひ食べたいものだ。
ポラリスラウンジ(完全個室の仮眠室)

完全個室の仮眠室

 また、ポラリスラウンジには完全個室の仮眠室が完備されており、空いていればラウンジの利用者なら誰でも使うことができる。部屋にあるのはベッドではなく、波型のマットレスだが、フライトまでの数時間横になるだけならこれでも十分だ。
ポラリスラウンジ(トイレ)

シャワールームが広い!

 今回は時間に余裕があったため、長時間のフライトに備えてシャワールームでさっぱりすることに。シャワーブースとトイレ、大きな洗面台があり、広さは3畳ほど。そういえばお手洗いもすべての個室が2畳ほどで、多目的トイレ並みの大きさがあった。  シャワールームにはシャンプーやコンディショナー、ボディーソープ、歯ブラシなどはもちろん、ドライヤーも各部屋に用意されていたが、この辺はほかの航空会社と大差はない。ただし、掃除は日系航空会社のラウンジ並みにきちんと行き届いており、ユナイテッド航空が肝入りで作ったハイクラスラウンジだけのことはあるようだ。
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一風堂監修のラーメンが機内食で味わえる
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。

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