更新日:2023年05月15日 13:36
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年末年始のキャバクラに起きた悲劇、派遣キャストに振り回されて…

待機席で爆睡…派遣キャバ嬢もひどかった

 店側を悩ませているのは臨時キャバ嬢だけではない。年末年始はキャバクラの派遣会社を利用しているという都内の高級キャバクラの黒服はこのような不満を漏らす。 「派遣キャバ嬢なので昼職をやっているのが当たり前だとこっちも分かっているのですが、店の営業に支障をきたす子が多すぎるんですよね。特に困るのは待機席で寝る子。朝から働いていて疲れているのは分かるんですが、客席から丸見えだし勘弁してくれって感じですよ。  後は、死にそうな顔で出勤してきて客席に付いてもボーッとしていて何も話さない子も。心配して体調でも悪いのかと聞くと『昨日、友達と忘年会してて二日酔いなんですよ』と言うんです。そんな状態なら無理して来なくていいのに、と言うと『忘年会でお金使いすぎちゃって~』と。そう言うのなら真面目に仕事してくれ! と思いましたよ……」  また、派遣キャバ嬢の中にはこんなこともあるという。
深夜タクシーイメージ

写真はイメージです

「派遣キャストには終電までに帰ってもらうようにしているのですが、店の混雑具合によってはラストまで働いてもらうこともあるんです。そういうときはタクシーで帰ってもらうのですが、家を聞いたらタクシーで1万円近くかかる場所だと言うんです。年末なんて絶対に混むと分かっているのに、そんなにタクシー代を出したら店もマイナスなんですよ。  というかなぜ、家の近所ではなくわざわざ遠い派遣会社を選んだのか……。終電で帰るにも早く上がらせないといけないし。派遣会社も、あまり遠くに住んでいる子をよこさないで欲しいですよ」  そんな状況でも、水商売1本で働く女性が激減した今となっては派遣キャバ嬢や臨時キャストに頼るしかないと彼らは語る。だが、店側も苦肉の策として雇っているということを考慮してほしいと思うばかりだ。<取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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