更新日:2023年05月18日 16:13
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4月から全面禁煙のパチンコ店。チェーン大手・ダイナム「ファン拡大に期待」の理由とは

まだまだ4月からの禁煙化は認知が進んでいない

 発表会ではプロスカッシュプレイヤーの松井千夏さんと杉本梨沙さんをゲストに、「パチンコ×健康」をテーマにしたトークセッションも。これまではたばこののイメージなどホールには入りにくさを感じでいたという2人だが、「分煙化でタバコの煙がなくなることで、行きやすくなると思います(杉本さん)」という分煙化はイメージアップになるのではないかという意見が述べられた。  また改正健康増進法でホール内が分煙になることについてが松井さんは「知りませんでした」と語っていたが、これについて藤本社長は「社会の認知はまだまだ進んでいないところがあり、業界としての反省点です」として、今後は積極的にホールの分煙化を発信していきたいとしている。  先行実験で得られたデータについては、設備・施設担当役員の川野創平取締役と営業担当役員の松岡大成取締役から説明。「臭気減少実験でわかった設備・施設対策」について川野取締役は、喫煙室の利用状況は業界として想定していた数字に近かったこと、分煙実施後の店内の臭気対策は清掃をしない自然低減でも2ヶ月程度で軽減されること、店舗入り口付近に喫煙所を設ける場合には副流煙の流入に注意すべきであることが述べられた。  また喫煙室の整備には一定のコストが必要になるが、ホールの立地条件にあわせ最適化することも大事であるとしている。

先行禁煙化した店舗で来客増?!

 松岡取締役からは、「分煙化による客層の変化とは」について述べられ、分煙化した店舗では60代、70代の顧客が増加したとしている。これは喫煙率が60代以降から大きく低下するためと分析、さらに分煙化により1年以上遊技から離れていた休眠層も1割程度増加したというデータが紹介され、チラシなどで分煙化を訴求することでファン拡大にも期待できるとしている。  また分煙化に伴っては従業員の意識改革も必要になるとし、スタッフが休憩時間などで喫煙した場合には消臭スプレーや歯磨きなどの匂い対策も必要になると述べている。  発表会の最後には藤本社長が改めて登壇、「2020年からダイナムは、たばこを吸う人も吸わない人も楽しめる店作りを進めていく」と述べ、「もっと楽しく、もっと気持ちよく」遊べるホールを「2020 完全分煙化プロジェクト」として推進していくことへの決意が語られている。 ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。
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