『筋肉体操』谷本道哉が直伝、間違った筋トレは時間のムダ
お次は、腹筋を鍛えるレッグレイズ。やり方は、
・椅子に浅く腰掛ける
・椅子の後ろを持ちながら、脚を高く上げきる
・このとき「キュー」と言う
・ゆっくり脚を下ろす
※自信のある人は、足をできるだけ伸ばし、下げるときには地べたに付かないようにする
気になるのが「キュー」という掛け声だが…。
「レッグレイズは、脚を上げる角度によって負荷が大きく変わるため、なるべく高く上げましょう。このとき『キュー』と言うことによって脚が上がりやすくなります。例えば『ピシッ』や『だらり』とその場で言ってみてほしいのですが、それぞれ背筋が伸びるのと背中が丸まることがわかると思います。同じ理屈で、キューと言うと体の動きが変わります」
気になるそれぞれの回数は「限界を感じる」まで。1日起きに1セットから、できれば2セット行うようにしよう。呼吸は「上げるときに吐く」のが理想だが、呼吸にばかり意識が行くとトレーニングが疎かになりやすいので、まずは「息は止めないこと」を守るようにしよう。
よく精力的に活動する高齢者が、その秘訣として「1日100回のスクワット」などを挙げるが、谷本先生によれば、その手のトレーニングは「膝がわずかに曲がる程度」そうだ。
「なぜそうなるかといえば、『100回やること』が目的になっているからでしょう。どの筋トレも“量より質”が重要です」
実際に、屈強な体の持ち主である谷本先生は、週4回トレーニングを行っているが、1回にかかる時間はわずか20分だという。
これらのメニューであれば、ダンベルなども不要。やろうと思えば1秒後にはできてしまう。
「選択肢は“やるか、すぐやるか”。そして、“頑張るか、超頑張るか”の2択で考えてください」〈取材・文/加藤純平(ミドルマン) 撮影/八杉和興〉
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