『筋肉体操』を日常で取り入れる方法。階段の上り下りでも可能
さて、昨今はデスクワークやスマホの利用によって肩こりや腰痛に悩む人も多い。筋トレで解消できるこれらの悩みはかなり限定的らしく、代わりに谷本先生がおすすめするのがラジオ体操だ。
「関節は動かさないと固まってしまいます。特に背骨は意識ないと反ることがないため、猫背の人はそのまま固まってしまう。ラジオ体操の動きは効果的ですが、体を反らす運動なのに膝だけがわずかに動いている…なんてことがよくあります。そこで丁寧に、ちょっとオーバーなくらいでやってみるといいでしょう」
例えば「体を前後に曲げる運動」では以下のステップで、ゆっくりと大きく動くことがコツだ。
1.首を曲げ下を向く
2.手をつなぎ、肩を前に出しながら背中を丸める
3.脚のつけねから体全体を前に倒す
4.元に戻す
5.首を反らして上を向く
6.腰に手を当て、背中を大きく反らす
7.股関節から全身を反らしていく
8.元に戻す
また、「腕を上下に伸ばす運動」では
1.両足のかかとをつけて立つ
2.足を開き、両手を肩に。このとき、肘をしっかり引いて胸を大きく反る
3.両手をつなぎ、伸びをする。首も上を向き反らす
4.両腕を下ろし、両手を肩に。胸を反る
5.脚を閉じながらゆっくりと腕を下ろす
いずれもラジオ体操では行ったことのある体操だが、工夫を加えられていえるのでセミナー参加者にとって新鮮な動きだったようだ。簡単に見えてなかなかに大変そうに動いていたのが印象的だった。習慣づけることで、体の不調や疲れなどが改善されていくだろう。〈取材・文/加藤純平(ミドルマン) 撮影/八杉和興〉
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