横浜クルーズ船の乗客、差し入れの「味ぽん」に大喜び
横浜港に停泊し、新たに65人が新型コロナウイルスに感染していることが明らかになったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。乗客のひとりである石渡恵美さん(仮名・50歳)のもとに、10日17時頃、友人たちから初めての「差し入れ」が届いたという。
一部の乗客が新型コロナウイルスに感染したため、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜港に停泊せざるを得ず、ウイルスの潜伏期間が過ぎる14日間をめどに症状のない乗客が待機しているのは各種メディアでも報じられている通り。
乗客のひとりである石渡さんは、自身の母親と伯母、母の同級生の4人で乗船し、不運な出来事に見舞われてしまった。14日間の待機が報じられてからは、友人からの励ましのLINEが心の支えになっているという。
「友人から『大丈夫?』とか『どうしてる?』って届いて。同級生のグループLINEでは冗談なんか言いあって、みんな優しいので感謝しています」(石渡さん、以下同)
待機することとなった5日から間もなく1週間。別室の叔母は熱はないものの、ストレスから体調不良を訴え始めているという。普段服用している持病の薬などもなかなか届かないからだろう。幸い、石渡さんと母親は元気に過ごしているそうだ。
「私が待機しているのは窓がある海側の部屋ですが、開かないし、部屋は広いわけではないので閉塞感があります。とはいえ、今日で2回目となるデッキへの外出の時は、皆さんお元気そうで、文句を言っている方もいませんでした。また、明るい表情の方が多かったです。私もまだそれほどストレスは感じていません。
部屋ではスマホでオンデマンドのドラマを観たり、友達とLINEをしたり、洗濯をして部屋の乾燥予防をして過ごしています」
現在、船内で大きなパニックは起きていないようだ。食事はリクエストシートで3種類から選べる。
とはいえ、洋風なメニューが多く「馴染みがないものが多く、はっきり言って飽きました」と本音も漏らす。
段ボール箱には即席麺やインスタントみそ汁などが詰められている。そのなかで石渡さんが「乗船してから一番感動している」「同室の母も飛び跳ねて喜んでいる」と語る差し入れは、日本の食卓ではお馴染みの「味ぽん」だ。
友人たちから届いたLINEが心の支え
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