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槇原敬之逮捕の余波。なぜ、逮捕まで2年もの時間が?

クスリをやってる噂は7~8年前からあった

 今回、逮捕まで丸2年もの時間を要したのも気になるところだ。男性パートナーが逮捕された際、槇原容疑者がその場にいなかったため共謀を立証できなかったが、その後、組対5課が男性パートナーの協力の下「新証拠」を入手したと見られている。 「槇原逮捕」を受け“マッキーナイト”で盛り上がる新宿二丁目界隈の関係者は、槇原容疑者と男性パートナーの「関係悪化」が今回の逮捕に繫がったと話す。 「先に、マッキーに男ができて(男性パートナーを)切っちゃったみたい。ただ、マッキーがクスリやってるって話は7~8年くらい前から言われていた……」  槇原容疑者は押収された薬物が自分のものであると認めている。ただ、取り調べでは「僕は長いこと薬はやっていません」「検査をしても反応は出ないと思います」とも供述しており、尿の簡易検査でも覚醒剤の陽性反応は出なかったという。前出の池田氏が話す。 「覚せい剤0.083gは本当に微量です。炙って吸引する場合、常用者なら1回分に足りるか足りないか、と言ったところ。初犯であれば執行猶予付きの判決が確実とも言える少ない量です。ラッシュは違法になる前は小瓶に入れられてアダルトショップやビデオレンタル店、量販店などで普通に売られていました。シンナーのような揮発性の高い液体で、小瓶のふたを開けて鼻から気体を吸引します。ゲイの間では、昔から肛門を弛緩させる作用があるとして愛用されていました。  ほかにも、射精の直前に吸うと快感が増すこともあり、気つけや軽い酩酊感を求めて吸引する人もいます。ただ、効果時間は短く、それほど強い作用も期待できない。常習性に繫がるというわけでもなく、レクリエーション用の薬物としてはかなり弱い部類と言えるでしょうね。新宿二丁目界隈もほかの繁華街と同様、薬物使用者はいますが、彼/彼女らは覚せい剤だけでなく、伝統的にラッシュやケタミンといったケミカル系の薬物を好んで使用する傾向はあります」  昨年10月にデビュー30周年を迎えたばかりの槇原容疑者。3月には提供曲のセルフカバーアルバム『Bespoke』を、夏にはオールタイムベストアルバムを、それぞれリリースする予定だった。秋からは全国ツアーも組まれていたが、現在、そのすべてが「白紙」に……。彼が手掛けた民放テレビ番組のオープニング曲なども次々と差し替えられ、損害は数億円単位に膨らむとも報じられている。果たして、槇原容疑者が再びファンの前で歌声を披露する日はくるのだろうか? 今は捜査の進展を見守る以外ない。

’99年の最初の裁判では執行猶予付き判決も……

 槇原容疑者は’99年の裁判で懲役1年6月執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言いわたされている。裁判中、被告人質問において「捕まってよかった、これでやり直しがきくと思った。これまで何度もやめようと思ったけれど気持ちで負けていた」と後悔の念を口にしていたが……。  ’99年の逮捕時、槇原容疑者は同じ留置場にいた薬物乱用で歯がボロボロに抜け落ちた男から「もうやめときや」と諭されたという。  今回、2度目の逮捕となってしまった。 <取材・文/週刊SPA!編集部 写真/時事通信社> ※週刊SPA!2月18日発売号より
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週刊SPA!2/25号(2/18発売)

表紙の人/ 小室さやか

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