更新日:2023年05月23日 17:17
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年間50万円の節約で老後2000万円問題は解決…会社員の運用テクとは?

コツコツ貯めた区分マンションでピンチを乗り切る

▼本業+αで稼ぐサラリーマンの錬金術:芦沢晃さん  サラリーマン大家さんとして知られる芦沢さん(ペンネーム・61歳)の人生はまさに波瀾万丈だ。バブル崩壊後の不景気により42歳で大手メーカーをリストラされる。不幸は重なるもので、18年にわたる母親の介護も同時に始まった。 「あの頃は介護で生命力の半分を食われた感じでした。あれがなければ、私の会社員としての立ち位置も違っていたかもしれません」  介護では経済的負担ものしかかる。施設の費用と手術や通院を合わせると、介護支出は最大で月60万円になったこともある。  人生の難局を芦沢氏が乗り切れたのは、30代半ばからコツコツ買い集めた区分マンションの家賃収入があればこそだった。 「その後の就職先も9年目でリストラされましたが、めげずに電気設備製造業に転身。2年前に定年退職。今は個人技術士業で複数の会社と契約して働いています」  賃貸業を始めて30年弱、現在は57室を保有し、年間家賃収入3500万円を得るまでに拡大した。 「不動産価格が上がっている23区内は厳しいので、西東京エリアの八王子、立川などを狙っています」  物件購入はすべて現金で無借金と、盤石な老後を迎えるように見える芦沢氏にも悩みが。 「本来、子供と向き合うべき時期に仕事と介護、大家業に時間を注いだのを反省しています。大学生になった息子に賃貸経営を教えたいのですが、当人はまだまったく興味をもってくれません」  築いた資産をいかに引き継がせるか。老後の贅沢な悩みだ。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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