恋愛・結婚

ホワイトデーの悲劇は女性にもある。手作りチョコのお返しは…

 今年もバレンタインデーのお返しの日、「ホワイトデー」がやってくる。男性諸君は、何を渡そうか悩みに悩んでいるのではないだろうか。しかし、悩んでいるのは男性だけではない。何を貰えるのかドキドキしているのは女性も同じなのだ。そこで、過去にホワイトデーが失敗に終わってしまった女性2人の体験談をご紹介しよう。

女子高生時代の初恋、手作りのチョコをあげたのに…

女子高生

※画像はイメージです(以下同)

 青春時代の思い出において今でも忘れられないホワイトデーのエピソードを話してくれたのは、望月花子さん(仮名・45歳)。 「私が高校1年生の時の話です。生まれて初めて好きな男子にチョコレートを渡しました。もちろん手作りで……」  ホワイトデー当日、望月さんの周りの友達は彼氏や片思いの男子からお返しを貰っていたので、望月さん自身もドキドキしていた。 「友達は、若い時にはありがちなイケメンやスポーツができる、いわゆるクラスでも目立つタイプの男子が好きだったんですが、私だけは、大人しいタイプの人が好きでした」  放課後、他の友達は100%お返しを貰っていたなか、望月さんには未だ何もなし……。  男女合わせて8人の友達が望月さんがお返しを貰えるまで教室で待機してくれたという。そんな時、予期せぬ事態が起きる。 「教室の窓から外を見ていた友達が『あっ! 師匠!(※当時好きだった人のあだ名)』と叫んだんです。私も含めてみんなが窓に集まって外を見ると、師匠が同じグループの友達と帰っていく姿が……。教室の中は何となく気まずい雰囲気になってしまいました」  女友達は「えー!! 何なの! お返しないとかヒドイ!」と怒りだし、男友達からは「花子、師匠はきっとホワイトデーの存在を知らなかったんだ。気を落とすな」と慰められる羽目になった望月さん。 「失恋と、みんなの友情と、いろいろ入り混じった複雑なホワイトデーになってしまいました。帰りにコンビニで、義理チョコすら渡していない男友達が、かわいそうだからってお菓子を買ってくれたんです。それがせめてもの救いでしたよ。ありがたかったけど、今考えると恥ずかしい思い出ですね」  師匠は、きっと照れていたのだろう。優しい友情に助けられた望月さん。苦いエピソードとしてではなく、望月さんにとって友情の大切さを知ることができた貴重な体験にもなったに違いない。
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軽い気持ちの「チョコあげようかな~」に反省
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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