イマドキ女子高生は清楚系?“渋谷発”トレンドリサーチ、高校生は30年でどう変わったのか聞く
茶髪、ミニスカートの制服、ルーズソックスで渋谷を闊歩する「女子高生ブーム」から30年近く経過したが、今でも音楽やファッションなどさまざまなジャンルで流行の最先端を走る女子高生。
今年で調査開始から30年目を迎えた渋谷トレンドリサーチ。流行に敏感な高校生男女の声を集めているが、そもそもどんなきっかけでスタートしたのか?
「弊社のオーナーの吉永(達世)はもともとテレビ局のADだったのですが、自分で面白いことをやりたいと1994年に独立。そして高校生男女の口コミが面白い、20年続けば財産になると、テレビ局のツテをたどってティーンの声を集めたのがきっかけです。現在のように特定世代を対象にしたモニター調査やプレスリリース配信も少なく、リアルな意見は珍しくテレビなどでも取り上げられたようです」
かつては渋谷のオフィスに来てアンケート調査を書いてもらったり、渋谷駅前で街頭アンケートを行ったりして、高校生の声を集計。集めた声は「女子高生流行情報」「高校生事情」と呼ばれるフリーペーパーにまとめ、マスコミ、消費財メーカーなどのクライアントに郵送していたという。
「現在では、わざわざオフィスにきてアンケート調査に答えてもらうことは減りましたが、ウェブアンケートに答えてもらう場合でも、渋谷にある学生用のフリースペースに来て『INGteens』と呼ばれる登録メンバーになる必要があります。
メンバーは高校生・大学生を中心に3500人ほどいて、メディアや試写会などのエキストラ出演、サンプリング配布などの特典があります。座談会に参加してお小遣い稼ぎもできます。ドリンクバー・Wi-Fi・充電完全無料のフリースペースも自由に使えるので、ちょっとした髪の毛やメイク直しに使っている子もいますね」
そんなティーンの意識調査を、東京・渋谷で30年近く行っているのが「渋谷トレンドリサーチ」だ。最近では「知らんけど」「蛙化現象」などの流行語を発信してきた。提供するのは、ティーンに特化したマーケティング&プロモーション支援を提供する株式会社アイ・エヌ・ジー。
平成から令和の時代にかけて高校生の意識はどう変わったのか? 17年間にわたって渋谷トレンドリサーチを担当している同社の井崎瑠衣さんに話を聞いた。記事の最後には「日刊SPA!」独自の高校生の金銭事情に関するアンケート調査を掲載しているのでぜひ読んでもらいたい。
高校生男女の口コミが面白い。20年続けば財産になる
ドリンクバー・充電完全無料のフリースペースも
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