更新日:2023年05月24日 14:44
デジタル

フィットネスクラブの年中無休を可能にする方法。店舗無人化をIC内蔵カードが実現

目前にある「完全無人化」

ドミトリー

複数人の共用部屋・ドミトリー(※画像はイメージです)

 これと同様の仕組みは、ホテルにも導入することができる。ここで書く「ホテル」とは、全室オートロックが設置されている中級以上の宿泊施設を指しているわけではない。それよりも「ホステル」や「ゲストハウス」と表現したほうがふさわしい、ドミトリー(複数人の共用部屋)の宿である。無論、料金は格安だ。  ドミトリーは個室のホテルと比べて、防犯面での不備がどうしても出てくる。そこで出入口にICカード式オートロックと監視カメラを設置する。これだけで「誰がいつホテルを出入りしたのか」というのがデータとして残る。結果的にホテルを少人数で運営することができるのだ。そして、その先にあるのは、当然ながら「完全無人化」である。  現時点でも、既に完全無人のコンビニというものが存在する。それはひとえに、ICチップ内蔵カードを始めとするテクノロジーが仕組みを下支えしている。そのような流れで「店舗の無人化」が進むと、スタッフに対して肉体的負担を課すことのない24時間営業が可能になる。テクノロジーの進展は、額に汗して働く現代人に対して様々な利益を生み出している。<取材・文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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