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バリスタがコーヒーの淹れ方を指導…豆を蒸らす前にやることは?

 私たちの生活に「サブスクリプション(定額制)」が浸透してきた昨今。音楽や雑誌、洋服や医師への相談まで、その範囲は広い。その一方でサブスクとはまた違った価値観を見出そうとする動きも出はじめている。各企業があらゆる知恵を絞って、プラスアルファの付加価値を模索しているのだ。

AIだけではリーチできない部分をオフラインで

PostCoffee

PostCoffeeのオフィス兼ストア

 そんな中、日本では手に入りにくいスペシャリティコーヒーをスマホやパソコンで手軽に注文、最短翌日にポストに届く。かつ、AIがそれぞれにあったコーヒーを選んでくれる、「コーヒー診断」というサービスを提供する「PostCoffee」が、目黒区にある社内の一部をOffline Storeとして開設した。バリスタを常駐させ、コーヒーの淹れ方を教わり試飲もできるようになったというのだ。大変に興味をそそられたコーヒー好きの筆者は、実際に遊びに行ってみることにした。
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バリスタの五十嵐 克弥氏

 筆者は事前に、ウェブ上でいくつかの質問に答えるだけでできる「コーヒー診断」を実施してから来店。それをバリスタ五十嵐克弥氏に見てもらい、販売されている30種類の豆の中から3種類を選んでもらった。診断結果に加え、同氏と雑談のように会話する中でさらに好みが見えてくるのだという。
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3種類の豆

 用意されたのはCecovasa(ペルー)・Rolan(ベトナム)・Mandheling(インドネシア)で、その場で豆を挽いてもらう。

バリスタがコーヒーの淹れ方をレクチャー!

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香りを嗅ぐ筆者

 まずは解説を聞きながらそれぞれの香りを嗅いでみる。AIの診断と雑談から、もっとも筆者にぴったりだと言われたCecovasaはまさに普段飲んでいる豆に似た香りがしていた。他の2種類は会話の中から、性格を読み取って冒険度を調整してくれている。Mandhelingは、普段嗅いだことのないようなフルーティーな香りだった。
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空のフィルターに湯をそそぐのがプロの技

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バリスタの技を目の前で……

 いよいよ実際に淹れていくのだが、まずは豆を入れていない空のフィルターに湯をそそぐ五十嵐氏。これは「マグカップを温めるためと、フィルターの紙の匂いを取るためなんですよ」と教えてくれた。そして挽いた豆をフィルターに乗せて湯を注いでいく。自宅でもコーヒーを淹れることのある筆者だが、それよりもかなり早い速度で湯が注がれていた。豆:湯の割合と、はじめの1ストロークでそそぐ速度が蒸らし時間になるので大事なのだという。
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五十嵐氏指導の下、バリスタデビュー?した筆者

 3種類のうち2つはバリスタの技を見せてもらい、最後の一杯は教えてもらいながら客自身に淹れさせてくれる。先ほど教わったコツを思い出しながら挑戦。もちろん、それ自体は特に難しいものではないし、逐一アドバイスも貰えるので安心だ。ネットで読んだくらいのコツではどうしても忘れてしまったり抜けてしまうが、ここまでくるとすでに「体験」となっていて、これならば自宅に帰ってからも同じように淹れることができそうだ。
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おいしい

 最後に、3種類を飲み比べしてみると、筆者にもっとも合うだろうと言われたCecovasaは、香りや酸味のバランスがまさしく好みだったうえに、普段飲んでいる高くないコーヒーより力強い苦味が特徴的で一目惚れならぬ一口惚れをするほどだった。また、冒険と言われたMandhelingはベリー系の果物が入っているような香りが輪郭をいろどり、コーヒーでこの華やかな美味しさは初めての経験だった。
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