家族でYouTubeをやることによって、収入面だけではないメリットもある。 「まず、家族で一緒にいる時間が増えますね。でも僕が動画の中でやってることって、子供の笑顔を引き出すくらいなんですよ。基本的に家族の楽しい様子を全力で映そうと思ってて、そこで僕がやる仕事ってカメラの外から子供たちを喜ばせることだけ。これって基本的に“普通のパパがやってること”なんです」 　だが、そこにも一工夫を入れるのがポイントだという。 「普通のパパだと遊園地に行っても“好きに遊んできて、パパここにおるから”みたいな人が多い。僕はもう少し子供の笑顔のために“こんなんやってみよか”とか、子供を楽しませるための盛り上げ役やツッコミ役になれる。そうすれば子供は子供で喜ぶし、僕は笑顔が撮れて嬉しい。だから全部がプラスにまわってる感じはしますね」 　今後の目標は「上半期チャンネル登録者10万人突破」だと意気込む。 「あとは気楽に海外旅行に行けるぐらい稼げたら嬉しいですね。去年、仕事で海外に行ったんですけど、せっかくなんで家族も連れて行ったんです。そうしたら、もうめちゃくちゃ楽しかったみたいで。“また行きたい！”ってずっと言ってるんで（笑）」 　一見するとしたたかなエハラ氏のYouTube生き残り戦略。その根幹には「家族を楽しませたい」という「普通のお父さん」の思いがあった。 【エハラマサヒロ】 1982年生まれの37歳。2009年、2010年R-1ぐらんぷり準優勝、2017年ものまね王座決定戦優勝。近年はミュージカル出演などお笑い以外にも幅広く活躍中。今夏は「リトルゾンビガール」（7月17日～日生劇場）に出演予定 ＜取材・文／南ハトバ＞