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くまモン全開「肥薩おれんじ鉄道」の知られざる魅力を味わってきた

絶景の駅

“観光地”としても大いに期待される牛ノ浜駅。

“観光地”としても大いに期待される牛ノ浜駅

 牛ノ浜は“海の見える駅”として名高い存在で、1度は降りてみたくなる駅だ。2020年秋にデビュー予定の特急〈36ぷらす3〉(JR九州787系改造車で運転)では、この駅に約20分停車(毎週木曜日14時30分頃着)する計画をたてている。  薩摩大川を発車すると、再び絶景車窓の案内。八代海以上の絶景を堪能するも、乗客はわずか5人。肥薩おれんじ鉄道が誇る2大車窓を多くの人々に味わってほしい。  薩摩高城(たき)も“海の見える駅”で、こちらは快速〈おれんじ食堂〉の一部列車が約15~20分停車する。駅前には遊歩道やビーチが整備されており、ぶらり途中下車したくなる駅といえよう。  ここで八代行きワンマン列車と行き違い、発車すると内陸へ針路を変える。
終点川内へ

終点川内へ

 またまた九州新幹線に合流すると、川内川を渡り、14時59分、終点川内3番のりばに到着した。
車内では社員募集の広告も

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 鹿児島本線時代はエル特急〈つばめ〉が舞い、八代―川内間はいわばメインルートの一部を担っていた。九州新幹線開業後、あらためて乗ると、木製の枕木が多く見られ、“意外な一面”を見た気がした。たとえ、幹線からローカル線に変わっても、くまモンラッピング列車や風光明媚な車窓は、“また乗ってみたい”と思わせる。  “お客を呼べる鉄道”という要素があるのだから、九州新幹線の接続に最適なダイヤの見直し、日中の各駅停車は絶景の駅で停車時間を確保するなど、肥薩おれんじ鉄道の魅力をもっと高めてほしいことを切に願う。<取材・文・撮影/岸田法眼>
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