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新型コロナで入手困難…体温計に必須のボタン電池変換アダプターの作り方

 新型コロナウイルス騒動で、一部のバッテリー関係が品切れを起こし、入手困難な状況が続いています。特に顕著なのが体温計など小型の電子機器に採用されているボタン電池です。

体温計もなかなか入手できないが、体温計用ボタン電池も入手困難

 筒型の乾電池、いわゆる単3型や単4型などは変換アダプターと言われる、大きさを変更できるアダプターが存在しますが、ボタン電池に関しては変換アダプターは市販品では存在しないので対応品を入手せざるを得ません。  筆者宅の体温計はL736タイプなのでLR41の電池が適合しますが、どちらもコロナの影響で普段は200円ほどで購入できた国内メーカー品が1000円前後、100円ショップ品ですら600円ほどと、どちらも転売価格となっています。かたや体温計で使われていないボタン電池は通常価格で潤沢に販売されています。  そこで今回は、今簡単に手に入るボタン電池を変換して別規格品を使えるようにするアダプターを作成してみようと思います。

店頭でも品切れが続出し、フリマサイトなどでは高額で転売されている

知っておきたいボタン電池のミニ知識

 その前に、まずはボタン電池のミニ知識をご紹介します。一般社団法人電池工業会の調べによりますと、電池の国内生産数は毎年約40億個となっています。内訳は使い捨て電池が6割、充電式電池が4割となっています。  このなかで、酸化銀電池(ボタン電池に採用されている規格)が全体の約20%前後となっており約8億個が生産されています。ボタン電池にはリチウム規格やアルカリ規格などもあるので、実際にはもう少し総数が多くなるわけですが、ボタン電池はだいたい1つの種類で2000万個くらいが生産されている計算になります。  ちなみに国内でのボタン電池の寿命(使用推奨期限)は製造から概ね5年ほど。これは自己放電などもあるのでJIS(日本工業規格)にて定められています。買い置きの際には電池の寿命もチェックしてみてください。

日本国内総生産数の統計(一般社団法人電池工業会調べ)


総額約500円でできる変換アダプター

 さっそく作ってみましょう用意するものは、次の3つです。 ・プラ板(100円ショップでも購入可能) ・変換サイズのバッテリーホルダー(150円ほど) ・導電性のテープなどの導電性の接点用素材(100円)  電子工作ショップで揃えても500円ほどで揃えることが可能です。

用意するもの一覧です

 まずはLR41のサイズに合わせてプラ板を切り出します。工業製品なので規格は決められており、寸法は約Φ7.9×3.6mmとなります。このサイズを切り出したら中央に穴を開け、マイナス線を引きます。あとは側面にプラス線を固定し、導電テープなどでしっかりと固定してやります。これでダミーLR41が完成です。  ボタン電池は底面がマイナス、上面・側面がプラスとなっていますが、体温計では底面と側面から電力を得ているので今回のような配線となっています。最後に、別途用意した他サイズのLRボタン電池を搭載して通電確認したら完成です。

制作手順の大まかな流れ。ダミー電池で問題なく動いているのが確認できる

 ちなみに今回使用した体温計は防水仕様ですが、作成したボタン電池変換アダプターを利用すると裏蓋はつけられなくなります。この辺りの事情は、利用する体温計によって変わると思いますが、無理やり自作の変換アダプターを利用しているので、バッテリーホルダー等をしっかり固定できるようにテープなどで固定してやるといいです。

ビニールテープで固定する事でアダプターが外れにくくなる

 今回は、現在非常に需要が高く供給が追いついていないボタン電池の応急処置用変換アダプターの作成でしたが、これはあくまでも応急処置です。制作や利用は、自己責任でお願いいたします。なぜなら、異なったサイズで利用すると不具合などが起きる可能性もあります。適合するサイズのボタン電池を入手できた際には速やかに適合品に取り替えて利用してくださいね。テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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