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どうなる新型コロナ恐慌…住宅価格はいくら暴落する?

建築現場ではトイレ不足が深刻

新型コロナ恐慌の全貌

トイレ不足で新築戸建ての建売業者や中古ファミリーマンションのリノベ再販業者などは、物件の仕入れそのものを見直しているとも

 また不動産価格も気になるところ。現役不動産営業マンで自らも不動産投資を実践する関田タカシ氏によると不動産価格は大幅な下落が予想されるという。 「リーマンショックを体験した不動産会社スター・マイカの水永政志社長が高級マンションや商業施設などを中心に価格が70%減になると発言。私も大幅な下落はありえると思います」
新型コロナ恐慌の全貌

関田タカシ氏

 では、我々が買う住宅などの値段はどうなのだろうか? 「意外と東京中心部のほうが騰落率は高く、30%から40%の値下がりが望めそう。値が一度下がると10年くらいかけてじわじわ上がるので、タイミングが大事ですね」  安くなっても不動産への購入マインドが低下する可能性も。 「住宅ローン金利はおそらく安くなりますが、皆、今の生活を維持するので精いっぱい。中国の投資家も相当打撃を受け、インバウンドの不動産投資も不調になってしまう恐れがあるんです」  また、建築現場ではある問題が足を引っ張っている。 「中国の工場が止まった影響でトイレの部品供給が遅れ、ある業者は2月の時点でトイレの納品が3か月待ちでした。現在、少し緩和されましたが、それでも1か月半待ち。トイレがない家は売れるはずもなく、不動産市場の活気づく要素が見いだしづらい現状です」  トイレットペーパー不足が騒がれていたが、トイレすら足りなかったとは驚きだ。 【作家・投資家・山本一郎氏】 実業家としてITコンサルや知的財産権管理、コンテンツ企画などに携わる一方で、個人投資家や作家として活動。著書に『ズレずに生き抜く』(文藝春秋)など 【不動産営業・関田タカシ氏】 不動産業界の裏側を綴ったブログ「ぼくと不動産」で話題の現役不動産営業マン。投資家でもあり、『超実践 不動産投資のプロ技』(彩図社)など著書多数 <取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/山田耕司(本誌) 人形制作/たまいはるこ>
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