元ロッテ捕手・里崎「いまプロ野球ファンにできること」
中止になれば、プロ野球にかかわる多くの人が仕事を失う
――もし中止になれば、プロ野球界は大打撃を受けてしまいます。
里崎:さらに課題が山積みになります。選手の年俸はどうなるのか。満額なのか減らすのか。出来高制の選手の評価はどうするのか。球団は収入がなくなるので、親会社が補填するしかない。ユニフォームについているスポンサー料、球場の看板広告料、放送ブースの維持費なども返済しないといけない可能性もあります。
それから、戦力外通告をどうするのかという問題も出てきます。1年間何もしていないのに、クビになる選手はキツいですよ。でも球団は新人を取るためには減らさなきゃならない。そのドラフトも、アマチュア野球が動いていないのにどうするのか。課題だらけです。こんなこと誰も経験したことがないから、わからないですよね。
――選手や球団だけではなく、多くの人にも影響が出ますね。
里崎:まず、多くの野球解説者が仕事を失います。ユニフォーム専門のクリーニング店も大打撃。一般のお客さんをとらない、チーム専門のクリーニング店もありますから。それから選手やスタッフの遠征ツアーを組む旅行代理店、野球用具を納入する業者。売り子さん、売店、ボールボーイ、チアリーダーなど、プロ野球にかかわる多くの人が仕事を失ってしまいます。
――里崎さんにも開幕延期の影響はありますか?
里崎:野球関係の仕事はほぼゼロです。先週なんかは2つしか仕事がなかったから、ずっと家にいました。引退してから、こんなに家にいるのは初めてですよ。
でも僕の場合“奇跡の強運の持ち主”と言われているのですが、去年から始めたYouTubeの「里崎チャンネル」(4月末現在、登録者数27.2万人)がある程度認知されています。これのおかげで収入ゼロになることはありません。YouTubeの場合は、出演のオファーをもらうのではなく自分でやるだけですから。
――このプロ野球界の窮状を救うために、プロ野球ファンができることはないでしょうか?
里崎:ひまつぶしに僕のYouTubeチャンネルを見てください(笑)。というのは冗談で、1日でも早くコロナ収束するよう協力し合うこと。自分を律すること。プロ野球ファンに限らず、みんな今は楽しみを耐えてガマンしているんですから。今できることといったらそれしかないと思います。
【里崎智也氏】
元・千葉ロッテマリーンズ捕手。2005年はチームの日本一に貢献、2006年の第1回WBCでは日本代表の正捕手として出場、ベストナイン(捕手部門)に選出された。2014年の引退後は野球解説ほか多彩に活躍、YouTubeの「里崎チャンネル」は登録者数27.2万人。3月1日に『プロ野球・里崎白書』(扶桑社)を上梓
文/北村土龍
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