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「コロナ休校」で教育格差が深刻化…ゆとり世代を超える問題に

「仕事人としての基本所作」は学習を通じて身につく

 今は学校によって対応がバラバラですので、実質的にほとんど何もされずに放置されている子供もいれば、Web授業によって家にいてもほぼ通常通り授業を受けている子供もいます。進学に力を入れている私立の進学校と、それ以外の学校の差は平時以上に顕著になっているわけです。  特に小学校、中学、高校に上がったばかりの学年は要注意だと思います。入っていきなり放ったらかしにされたままだと、「クラスの友達」も誰もいないために刺激も弱く、緊張感が解けて間延びしていきます。最初が肝心で、帰属意識が薄いままで基本所作をつかめないと、学校生活における自分の軸が形成されずに2~3か月という時を過ごしてしまい、その後も負の影響として残り続けるはずです。  逆に受験を意識し始める2年生や3年生など危機感を迎えている代は、「自分のあずかり知らぬところで環境は変わりうる」ということを身をもって実感して、友人とも相談しながら急速に対応を始めていくかもしれません。これを乗り越えられるかどうかで、今後の人生の糧にもなります。  組織・社会で働き始めたら、自分ではどうしようもない環境の影響を受けることなんて大なり小なり日常茶飯事です。その耐性がつくでしょう。  つまり、大きく環境が変わるという瞬間に、本人のせいでもなんでもない理由で放置される時間を過ごすのか、一層適応力を鍛えられて過ごすのかの差が大きく出てしまいます。本来はこの時期に知らず知らずのうちに身につけていくべき「仕事人としての基本所作」が置き去りになってしまうことは、目先のカリキュラム消化などよりもよほど重大な問題。  このままでは、社会人としての能力が育まれないまま大人になってしまう世代がごそっと誕生してしまうリスクがあるわけです。将来的には「ゆとり世代」よりも、よほど大きな問題になってしまうのではないかと危惧しています。
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将来、子供を苦しませないために親がやるべきこと
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