テレワークで露呈した“貢献度の低い社員たち”。大量リストラの未来が…
―[プロ経営者・中沢光昭]―
コロナショックの不安が止まりません。会社員にとっても自社での派遣切り、バイトのシフト解除が早々に起こったのを目の当たりにした人も多いかと思います。次に正社員はどうなるのか、いったいいつまでこうした不安は続くのか……。しかし、そうした世間の不安をよそに、のびのびと過ごしている恵まれた会社員もいます。
経団連の調査では97.8%の企業がテレワークを実施していると回答、コロナショックが話題になり始めた2月からすでに優良大手企業では本社を中心に在宅勤務は始まっていました。恵まれた中高年が幅を利かすFacebook上では「在宅2か月目突入」から始まり、能天気なポエムや日々のニュースの感想を「俺、情報の最先端を行ってるぜ」ということを滲ませながら書きこんだりしています。普段から日中はヒマにしていて帰りに飲み屋にいっていただけなのに「たまには子供と過ごすのもいいね」など「俺忙しかったんだぜ」アピールに余念がない大手企業のサラリーマンも見かけます。
そんな労働力のコストパフォーマンスが高かった会社員、平たくいえば、「恵まれた会社であんまり働かないでも許されてきた会社員」はコロナショックが沈静化した直後にいよいよ悲劇が訪れることが推測されます。高給取りへのリストラがかつてない規模で発生するでしょう。
実は逃げ場がない「テレワーク空間」
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株式会社リヴァイタライゼーション代表。経営コンサルタント。東京大学大学院修了後、投資会社、経営コンサルティング会社で企業再生などに従事したのち、独立。現在も企業再生をメインとした経営コンサルティングを行う。著書に『好景気だからあなたはクビになる!』(扶桑社)などがある
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