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ロックダウンが一部解除されたタイの現在。ゴルフ帰りの日本人に呆れた

日本人は嫌われている…

 いくら外出規制が緩和されたからといって、このような日本人がいるようでは不安だとKさんは話す。 「それにタイ人も店を開けることを嫌がっているようですね。カフェに入って、カウンターで注文しようとしても店員が全然出てこないんです。何度か呼んだら出てきてくれたのですが、無愛想に会計をしたらすぐに奥に引っ込んで他の店員に『嫌だね~……』みたいなことを話していました。僕がタイ語を分からないと思っているんでしょうね。カラオケなど夜の店の女の子達はみんな田舎に帰っているし、再開の目処も立たないので、このまま夜を上がる子も多いのではないかと言われています。今はお金よりも、感染したくないという人のほうが多いのではないでしょうか」  5月半ば、タイ政府は今後の店舗営業再開の方針を再び発表するといわれている。今のように多くの人間が一斉に外出している状況では難しいかも……とKさんは話す。  タイ国際航空は4月29日、日本―タイ便の運休を6月末まで継続すると発表した。再開しても、しばらくは入国者に対する警戒態勢は続くだろう。我々が再び、タイに行くことができるのはもう少し先になりそうだ。<取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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