母の手作り「おかんマスク」が最強すぎる。ドラえもんにスーパーマリオetc.
新型コロナウィルスの感染拡大は一時期より落ち着きを見せ、5月25日にはすべての都道府県で緊急事態宣言が解除となった。しかし、感染拡大第2波の可能性も懸念されるなか、引き続きしばらくの間は不要不急の外出には注意が必要だ。
「マスクが足りないならば、作ってしまおう!」
使い捨てマスクがなかなか購入できない状況のなかで、注目を集めているのが母親の手作りのマスク、通称“おかんマスク”だ。
娘や息子など家族のためを思って愛情を込めて作ってくれるオンリーワンのマスクなのだが、それがとにかく個性出しまくりの素敵なマスクなのだ。
まず一発目のおかんマスクは、「どうしてもマスクをつけるのを嫌がる、姪っ子や甥っ子のため」におかんが気合を入れて作ったマスク。
「義妹から『なんとか子供たちが喜んで付けてくれそうなマスクを作ってほしい』とお願いされて、母のやる気スイッチが一気に入ったようで……」(娘のMさん)
そのマスクがこちら。
「母は昔、服飾系の学校で出てデザイナーを経験し、ちょっと前までは“キャラ弁制作”にも夢中になっていまして。今度は手作りマスクにハマったのか、ノリに乗って30種類ものマスクを作っていました」(同)
火が付いた母の勢いは止まらない。
写真を送ったところ子供たちは飛び跳ねて大喜び。大人が外で付けるのは勇気が必要だが、あまりのクォリティに娘のMさんは思わず“ひげマスク”を着けてオンライン飲み会に参加したそうだ。
「みんな程よく酔っていたんですが、『オカン器用すぎるやろ(笑)』『ひげダンス始まんの!?(笑)』と、結構反応が良かったです」
ドラえもんやアンパンマンのマスクを真顔で付けて、そのまま出勤したら周りはどう突っ込んでくれるのか。ちょっと一度やってみたいような……?
ちびっこライダーまみこさん(@chibikko_mamin)に届いたのは、手づくりマスクを紹介するYouTubeの動画を参考にしたという、クリアファイルでケースまで作ってしまった渾身のおかんマスクだ。
「私のストックはまだあったのですが、『あなたにも作って送るわ』と送ってくれて。そのまた数日後に、すぐ“改良版”のマスクが届いたんです。最初はケースの口がマジックテープだったのですが、今度はマグネット版とボタン版といろいろ試行錯誤していて(笑)。きっと娘に見てほしくて堪らなかったんでしょうね」
すぐお母さまにお礼の連絡をしたまみこさんだが、母からの返事には、まさかの“さらなる進化”が書かれていた。
挟まれたエアコンフィルター!
耳が痛くならないように配慮した、まさかの“耳紐は黒タイツの輪切り”!
そして現状に甘んじず、なんとさらなる改良予告まで……!
もうお母上の向上心は天井知らず。
「驚きと母の愛を感じられてすごく嬉しかったですね。遠くてなかなか会えませんが、コロナが収束したら会いに行って祝杯をあげたいです!」
一時期よりは入手しやすくなってきたマスクについても、まだまだ十分な供給とは言い難いが、そんな状況を嘆くだけでなく工夫を凝らして奮闘している人々もいる。
腕前はプロ級。キャラ弁ならぬキャラマスク
ケースに工夫を凝らして、進化しまくりのおかんマスクも
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ライター兼漫画家。ニッチな世界やアングラな体当たり取材から、認知症の介護問題など幅広いジャンルで取材・執筆を行う。著書に、夫婦そろって認知症の祖父母との7年間に及ぶドタバタ在宅介護を描いた『ばーちゃんがゴリラになっちゃった。』(徳間書店)
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