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「テレビは故障するまで使う」はNGのワケ。得する買い替え時とは?

延長コードの使用が故障の原因に!?

 テレビに限らず、家電製品を使用するときに避けたほうがいいのは、「延長コードを使うこと」だと本多氏は指摘する。 「家電製品は、延長コードを使って電気が流れる距離が長ければ長くなるほど、電圧降下が増加して正しく動作できなくなり、故障の原因となります。同梱の電源コードは、延長せずにコンセントに差し込んで、延長コードの使用は極力控えることを推奨します」  また、配置する場所や使用するときの周辺温度に気を配るのも、テレビを長く使い続けるコツだという。 「テレビには放熱用の通風孔があります。ここを塞ぐことのないように配置する場所には注意しましょう。正常に動作するための周辺温度もチェックしてください。あくまで目安となりますが、氷点下に達した環境や40℃を超える環境での使用は避けるべき。湿度が高く、結露が発生しやすい場所での使用も控えてください」

熱がこもらないように後ろ側は空気がしっかり通るようにしておく必要がある

 オリンピックの開催直前に慌てて購入するのではなく、余裕を持って新調し、使い慣れた高画質高音質のテレビでビッグイベントに備えてみてはいかがだろうか?
本多宏行氏

本多宏行氏

【本多宏行氏】 大手自動車ディーラーでメカニックを経験したのち、1999年に延長保証会社のテックマークジャパンへ入社。長年延長保証の修理精査業務に携わる。幅広い家電製品の専門知識が必要な総合家電エンジニアの資格を取得し、さまざまなメディアで活躍
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