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コロナで不要な50代の特徴3つ テレワークで必要とされる人材は?

好奇心を失わない50代は輝き続ける

丸山:僕はこれまで2万人以上と面談をしてきましたが、子育てが一段落した途端、人生の役割を終えた、といって急に枯れてしまう50代は少なくない。そういう人は素晴らしいキャリアの持ち主でも、企業から必要とされないケースが目立ちます。 鈴木:これからの企業に望まれる50代はどんな人物なんですか? 丸山:中高年になるとある程度の実績は求められるけど、新しいものに対する感度が高く、柔軟に取り入れられる50代は総じて評価が高い傾向にありますね。 鈴木:それ、すごくわかります。私の会社ではリモートワークの適性を測るために80個の質問に答えてもらっています。これまで5000人近くの人を見てきましたが、成果を出す人は年齢を問わず「好奇心」がズバ抜けて高いんです。
[不要不急な50代]会社員

ハイクラスの転職支援を行う人材紹介会社クライス&カンパニーの丸山社長。延べ2万人以上と面談してきたその目は確かだ

丸山:では、逆にリモートワークの適性がない人は? 鈴木:監視の目がないと自分を律することができず、まったく仕事が手につかない人とかですね。そういう意味では、オフィスワーク以上にセルフマネジメント能力が求められると思います。 丸山:これまで対面ならなあなあで済んでいたビジネスマンとしての基本スペックの“差”が、今回のリモートワークで明確になった部分もあるのでは。例えば、スケジューラーで予定を確認すればわかるのに、私が会議中に電話をしてくる人とか。メールやSlackで、不要なやりとりまでいちいち全員に共有する人とか。 鈴木:ひと手間を惜しむ姿勢が大きく評価を下げますね。そういえばこの前、オンライン会議中に「了解」としか発言しない中年男性がいて、参加者全員が怪訝な顔をしていました。 丸山:普段から想像力を働かせていないことが露呈した瞬間ですね(笑)。聴覚と視覚にしか頼れないリモートワークは、パソコン画面を挟むことで役職やオーラが無効化されるので、「実はこの人、全然大したこと言わないな」といったことがバレてしまうこともある。
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バブル崩壊を経験した50代
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