更新日:2020年08月01日 09:10
デジタル

2500円でも死角なし。本誌ライター、防犯カメラでリモート監視生活を始めてみた

■2500円とは思えない機能の豊富さ

 実機が届いてマニュアルと格闘すること5分。設定方法はあっけないくらい簡単だった。専用のアプリをダウンロードし、自分のメールアドレスからアカウントを作成。あとはカメラを設置する場所で使えるWi-Fi(2.4GHzじゃないと駄目らしい)をスマホアプリに登録し、アプリ画面上に表示されるQRコードをカメラに読み込ませるだけでOKだ。  部屋への取り付けも工事などは一切必要なく、同梱されている金属板に両面テープを貼り付け、カメラに付いている磁石とがっちゃんこするだけ。実際に部屋の隅に取り付けてみると、7畳で縦長のワンルームが広角レンズで一挙に見渡せた。

本体が軽いため、両面テープで設置可能。特殊な工具は不要で実に簡単だった

 フルハイビジョン搭載で画質もよく、想像していた何倍もぬるぬる動く。また、CMOSセンサーや赤外線ナイトビジョン機能で暗闇でも克明に撮影可能だ。特に驚いたのが、カメラに内蔵されているマイクから声を発することもできる点だ。防犯対策は言わずもがな、赤ちゃんやペットの見守り用にも使えるんだな、と他人事のように感心した。  さて、1番大事な共有方法だが、これも共有したい相手にアカウントを作ってもらえば、スマホアプリの操作で簡単に設定可能だ。さっそく編集者とカメラを共有し、監視される生活が始まった。

自室に設置したカメラは、アプリを経由して任意の第三者と共有可能。僕の場合、ATOMのアプリを編集者にも入れてもらった。画像は編集者のスマホに届いた共有設定の通知だ

 カメラを起動させて数時間は、見られているという意識からかいつもより集中力を高く保てているような気がした。学校で先生と1対1の補習授業を受けているような、どこか懐かしい気持ちにさえなった。  だが、そんな効果はいつまでも続かなかった。しばらくして原稿に詰まった僕は、机の横にあるベッドに寝転ぶ。目を閉じようとしていたその瞬間だった。 「おい!なにサボってるんだ!!」  カメラから怒号が飛ぶ。僕は跳ね上がった。ATOM Camという製品の性質上、動体検知アラートといって、動くものを認知すると12秒の動画がクラウドサーバー上に保存され、あろうことかアプリに通知が届く仕様になっていたのだ。 「すみません! すぐにやります!」  誰もいない部屋で一人、カメラに向かって遠くオフィスにいる編集者に頭を下げた。てかこのカメラ、マジで死角がないんですけど……。
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microSDカードを本体に挿入することで連続録画も可能
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