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スーパークレイジー君、NGワード連呼の後藤氏…都知事選お騒がせ候補の「その後」

次の目標は“カミさん”孝行

 最後に紹介するのは、たった一人で選挙戦に挑み、2万票獲得した作家で会社役員の沢しおん氏だ。 「私の選挙運動では社員や家族に関わらないようにしてもらいました。立候補日に社員へ出馬すると伝えると、みな『頑張ってください』とは言ってくれましたけど、千葉や神奈川に住んでいる人が多く『都民ではなく投票できませんが』と前振りされました(笑)」
泡沫候補たちの日常

沢 しおん氏(44歳)

 業績好調なゲーム会社を経営している沢氏でも供託金をすぐに準備できたわけではない。 「実は10年以上前に中国への投資で失敗し、2億円の借金を背負いました。そのときにカミさんと結婚。『これ以上のどん底はないから、あとは全部上り坂でしょう』と言ってもらえて、一生頭が上がらない。当時はダイヤの入った指輪を買ってあげられなかった。結婚10周年で借金も返せた今、ゲームでいえば、カミさんにたくさん課金するつもりでコツコツお金を貯めいていた……それが没収された供託金300万円です(笑)。今は“カミさん課金”を積み立て直すつもり。経営者としてはコロナで就職できない若者を助ける事業を立ち上げ中です」  選挙では敗れても、戦いを諦めない彼らの今後に注目したい。 ▼沢 しおん氏(44歳)2万738票 9位 「結婚10周年を祝うお金が供託金に。次の目標は“カミさん”孝行です」 作家。’19年には小説『ブロックチェーン・ゲーム』(インプレスR&D)を出版。都知事選を機に、YouTubeチャンネルを開設し、日々ニュースを取り上げながら政策を深めている。次の選挙は「20年後かな。焦りはない」 取材・文/森田光貴 若林 良 撮影/谷中竜一 村田孔明(本誌)
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