ライフ

小屋と一緒に旅に出る…すれ違う人が必ず振り返る“動く小屋”

旅をするように暮らし、暮らすように旅ができる

 竹内さんはそもそも、ツリーハウスを地方でつくるため長期滞在する際、自分の家で寝泊まりできないかという動機で、タイニーハウスを製作しはじめた。
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屋根のガルバリウム鋼板の一文字葺きは、友人つながりの職人に工事してもらった

「当初の願いは完全に叶いましたね」と竹内さんはいう。ドアを閉めれば、そこはいつものわが家。とてもリラックスできる空間になる。今回のツアーでも「旅館に泊めてもらうこともありましたが、ここで寝るほうがラクだった」と振り返る。 
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牽引車とタイニーハウスを接続する様子。工具を使わずにハンドルだけで脱着できる

 そして、「朝、目覚めてドアを開けると、昨日とは違う見知らぬ光景が広がる。どこでもドアのようだ、とも思いましたね」と竹内さん。自由に移動できて、旅をするように暮らし、暮らすように旅ができる。そんな夢を叶えるタイニーハウスは、現代の最強の小屋といっても過言ではない。
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カーテンには、以前にインドのクル地方を訪れたときに入手したショールを使用。電気配線をレールにしている

写真/高橋郁子(たかはし・いくこ) 1980年生まれのフリーランスフォトグラファー。暮らしやアウトドアの分野を中心に、広告、書籍などで活動中。ikukotakahashi.com 取材・文/加藤 純(かとう・じゅん) 建築ライター/エディター。大学で建築を学んだ後、建築専門誌の編集部を経てフリーランスに。建築デザイン分野を中心に、各種出版物やWebコンテンツの企画・編集、取材・執筆を行う。著書に『日本の不思議な建物101』『「住まい」の秘密』など。“空間デザインの未来をつくる”「TECTURE MAG」チーフ・エディター
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