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誰でもつくれる秘密基地。ホームセンターの材料を使い2日半でつくった小屋の出来栄えは?

 気に入った場所が見つかったら小屋を建てる。そこが、遊びの拠点になる。プライベートに自然と向き合う。小屋という装置がそんな贅沢な時間をくれる。小さな小屋だからこそ、お気に入りのデザインを追究できる。そんな小屋の魅力とは?

小屋のある暮らし訪問 第5回 安東秀平さん(静岡県南伊豆町)

小屋のすべて

南側の壁いっぱいに取り付けられた扉を開けると、谷全体が見渡せる。気持ちよい空間で安東秀平さん(左)、大岸浩一さん(中)、八木修さん(右)も話が弾む

 黒潮が運ぶ湿気を帯びた温かな風と、起伏に富んだ地形が豊かな森を育む伊豆半島南部。そのただ中にある約70haの広大な土地を利用し、子どもたちの健全な育成に取り組んでいる伊豆ユネスコクラブ・南伊豆ゲレンデに、2016年の夏、2×4材とOSBボードを使って小屋が建てられた。建設に挑戦したのは、下田市で看板屋ANDOSIGN CRAFTを経営している安東秀平さんとその友人、八木修さんと大岸浩一さんら同クラブを運営する仲間たちだ。  小屋は、安東さんによるグリーンウッドワークのワークショップの道具置き場兼会場として使用されている。グリーンウッドワークとは、電気による動力を一切使わず、ナイフやノミなどで生木を削り、家具や食器などをつくる技法のことだ。小屋の天井高は、ロフトがつくれそうなくらい高く、2つある大きな観音開きの扉を開け放つと、周囲のミカン畑とその向こうに続く森のただ中にいるような開放感に包まれ気持ちいい。
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立地は斜面のミカン畑の一角。今後は「隣にあずま屋を建て、小屋とデッキでつなぐといいかも」と夢が広がる

 取材でお邪魔したこの日は、グリーンウッドワークによるスプーンカービング教室が開かれていた。安東さんが、園内から切り出した広葉樹の枝をアックスや専用のナイフを使って削りはじめると、その手際のよさに参加者から歓声が上がった。次第にフォルムが浮かび上がってくる様に見入り、実演が終わると皆、作業台やデッキなど、思い思いの場所でスプーンづくりに夢中になっていた。
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天井が高く広々とした室内。壁には端材を使って棚を設置し、床には外壁と同じ防腐塗料を塗って耐久性を高めた

 東京から参加したという女性は、「森に囲まれた木の小屋で自然をたくさん感じながら、その恵みを使ったスプーンを自分でつくれるなんて、本当に贅沢だと思います」と、自然豊かな恵まれた環境でのものづくりの喜びを堪能していた。
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開放感抜群の広いデッキに腰を下ろしスプーンを削る

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小屋作りはたったの2日半
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小屋のすべて (扶桑社ムック)

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