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コロナで変化を求められる“夜の街”と従業員たち。経済評論家の視点

 新型コロナウイルスの影響で働き方は一変。感染リスクを含んだ夜の街の仕事は、言わずもがな損失が大きい。夜職を追われた人々は、一体どこに流れていくのだろうか。経済評論家の門倉貴史氏に話を聞いた。
生き残れない仕事

写真はイメージです

変化のときを迎えた”夜の街”の今

 今回の新型コロナで特にやり玉に挙がったのがキャバクラやホストクラブや風俗業など夜の街の仕事だ。「感染リスクを含んだこれらの業態の損失額は大きく、今後大量の人が離職するでしょう」と話すのは、経済評論家の門倉貴史氏だ。 「今回のコロナでは濃厚接触や3密が避けられないキャバクラ、ソープ、デリヘルなどが大打撃を受けていて、今年の売り上げは前年比で7割減を予想。夜の業界はどんな状況でも一定の需要があり、コロナ意識の低い人たちが集まってきてしまうので、さらなる感染拡大のリスクがあります」  夜職を追われた人々は、一体どこに流れていくのだろうか。 「固定客がついているキャバ嬢や風俗嬢は、コロナの感染リスクも小さいということでパパ活やチャットレディに流れています。一方で昼職に戻る人も多く、女性の場合は保険会社の営業、システムエンジニアなどのIT専門職に転職、男性は不動産会社や講師派遣の営業職といった実例がありますね」

消費性向の高いキャバ嬢は他業種にまで経済的なダメージを及ぼす

 また夜の街でも、他業種まで経済的なダメージを及ぼす要因になるのがキャバクラだとか。 「特にキャバクラ嬢は消費性向がかなり高いんです。普通のサラリーマンが年収の6割ぐらいだとしたら、キャバ嬢は8割以上も使いますね。その中身も高級自動車、ブランド品や宝飾品など贅沢なモノが多い。だからキャバクラ店が減少していくことで、百貨店を筆頭に界隈にある不動産や酒屋、花屋などの売り上げまで大きく落ち込んでしまう。  また風俗業界でも、ローションやリネンタオルなどの備品を扱う会社や、デリヘル客が利用するラブホテルもかなり影響を受けていますね」  今後は夜の業態・風俗業界の分布図も大きく変化していくと予測する門倉氏。その中でも、消える可能性のある業種は“ススキノクラスター”を引き起こしたおっぱいパブやセクシーキャバクラだ。 「とにかく濃厚接触サービスが売りなわけですから、それができない以上は存続が難しいでしょう。最近では歌舞伎町にある老舗店が再休業したし、ほかの街にも徐々に影響するでしょうね」  第2波が押し寄せれば、多くの店舗型の業態が廃業する可能性も。 「すでにキャバクラやガールズバーのオンライン化や、アバターが接客する性風俗店も登場。また、ホストクラブを昼の時間に営業する“ほすカフェ”にも若い人たちが集まりだしているようです」  ある種聖域だった欲望の産業にも変化が求められる時代なのだ。 生き残れない仕事【門倉貴史氏】 経済評論家。BRICs経済研究所代表。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)の出演をはじめ、多方面で活躍。著書に『日本の『地下経済』最新白書』(SBクリエイティブ)。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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