仕事

コロナ解雇される人たちのリアル。CA、ホテル、タクシー業界の嘆き

 新型コロナウイルスによって消えゆく職業とは……? コロナ禍の影響を受けて、仕事が減ったり、解雇されるという憂き目に遭った人たちを取材した。
生き残れない仕事

元ホテル従業員の杉下さんは「客が戻ってきたらまた働いてほしい」と支配人に言葉をかけられたそうだが、もちろん元職場からは今も何の連絡もない

既に生き残りの厳しさを痛感している人たちのリアル

「私が働いていた温泉街でも一部のビジネスホテルチェーンのような自動チェックインを導入しようとする動きがあり、その矢先のコロナショックでした。これを機にフロント業務のAI化が加速化し、外国人観光客が再び戻っても求人が増えるかは正直疑問です」  そう語るのは、5月末に解雇された元ホテル従業員の杉下毅さん(仮名・44歳)。現在は一時的に農園でアルバイトをしているが、コロナ収束後にホテルの仕事に復帰することは考えていないとか。
生き残れない仕事

解雇通知書

「解雇通告は突然でしたが、今の状態が続けば倒産や閉鎖もあるだろうなと。支配人が頭を下げている姿を見て、憤りや怒りの感情はなく、この人も辛いんだろうなと同情してしまったんです……」  杉下さん、在職12年で退職金ゼロ。解雇予告手当として約16万円が支払われただけだったという。

タクシー運転手も人員削減

 一方、タクシー運転手も外出自粛で深刻な打撃を受けた仕事の一つだ。神奈川県内のタクシー会社に勤める河野和哉さん(仮名・53歳)は、「稼げずに辞める人間もチラホラ出てきた」と話す。 「緊急事態宣言中のような閑散とした雰囲気が続いている。さすがにこの状況が年単位で続けば、大きなタクシー会社でも人員削減が行われる。本当にお先真っ暗です」
生き残れない仕事

河野さんのタクシーの乗務記録。コロナ前に比べると、お客を乗せる回数も減っており、近場の乗務ばかりで売り上げも少ないとか

 また、不安材料としては自動運転の存在も。市販化には時間がかかりそうだが、「仕事を奪われる」と不安を抱く人もいる。 「これに関してはタクシーより鉄道やバスのほうが先に導入されるはずです。そのときになったらマズいと思うかもしれませんが、おそらく10年20年先のこと。若い運転手ならともかく、自分はすでに引退している可能性が高い。ただ、ライドシェアサービスについては脅威を感じています。二種免許が要りませんし、個人でも始められます。ウーバーイーツのように今後増えるかもしれませんしね」  そして、タクシー運転手以上に危機感を抱いているのが運転代行。  ドライバー歴4年の大山悟和さん(仮名・55歳)は、6月に会社から契約解除を言い渡された。 「そもそも乗務は夜~深夜に限定され、仕事も基本的に2人一組で行うので割がいいわけではない。それなのに、夜の街に繰り出す人は今も激減したまま。おまけにタクシー会社が代行事業に進出し、少ない仕事を奪われるようになりました。今後ますます淘汰されていくと思いますよ。私のように契約解除で仕事を失うだけでなく、廃業する業者も今まで以上に増えていくでしょうね」
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コロナ禍の被害は甚大。解雇通告に怯える日々
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