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「鬼滅の刃エコバッグ」が転売ヤーの標的に。定価の倍の値段で「SOLD」続出

クリスマスまで待つ羽目に

 この混乱を受け、ローソンは二次受注を急遽開始した。一時受注分は予約から6日後の引き渡しだが、二次受注分のそれは早くても今年12月24日から。Loppiで予約した場合も、そのように表示される。
Loppi

画像は、Loppiの画面

 つまり、正規の手段で購入する場合はあと4ヶ月待たなければならないということだ。しかし、だからといってメルカリやヤフオクで転売品を買うのは、果たして賢い手段なのだろうか?  転売はローソンに対しても鬼滅の刃の原作者に対しても、一切の利益をもたらさない。仲買人と化した出品者が中間マージンを得るのみである。だからこそ、筆者としても転売品の購入を勧めることはできない。

改正される規約

メルカリ

画像は、メルカリの公式サイトより

 一方、メルカリは9月1日から適用の新規則を導入した。それは「知的財産権を侵害する出品物の禁止」である。  メルカリの説明によると、 ・商品名や商品説明に、権利侵害の恐れがあるブランド名やキャラクター名などを記載すること(:xx風、xx系、xxタイプなど) ・第三者が権利を有しているブランド品のロゴ・デザインと酷似している商品 ・事務局が特定のブランドを想起すると判断した商品  以上の3点が禁止事項になるという。これはたとえば、ある作品のロゴやイメージ画像を使ったハンドメイド品などが対象になると見られている。  この規約自体が公式グッズ転売の歯止めになり切れないとしても、出品規約というものは常に改正されるという点に注目するべきだ。メルカリもヤフオクも、事態をただ静観するのみではないだろう。特に「ネット転売問題」が地上波のテレビ番組でも取り上げられるようになった今、それを阻止するための大幅な規約改正の可能性はあると考えたほうがよさそうだ。  PCやスマホのOSと同じで、ネット通販やフリマアプリも日々アップデートする。ネット転売対策が進展し、我々一般ユーザーにとってよりよい取引環境が構築されることを期待したい。<文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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