デジタル

竜退治はもうあきた。アンチドラクエと言われた『メタルマックス』の新作

 さて、今回発売される『メタルマックスゼノ リボーン』は、2018年に発売されたPS4/PS Vita向け『メタルマックス ゼノ』の「完全新作級」リメイクです。
メタルマックスゼノ リボーン

同一フィールド上でシームレスに展開する今作の戦闘

 人類根絶を狙う危険な新種のモンスター「SoNs(サンズ)」によって人類がほぼ死に絶えた死の大地「デストキオ」。209X年、奇跡的に生き延びた人々が集まる拠点「アイアンベース」に、復讐に燃える若者・タリスが到着する……。  ガソリンと硝煙の匂い漂う荒野でモンスターハンターが敵を狩る世界観は、初代から続くシリーズの伝統をしっかり受け継いでいます。  リメイクということで、2018年の『メタルマックス ゼノ』と比べ、戦闘システムが大幅にモデルチェンジ。従来のシリーズ作品と一線を画したコマンドバトル「ダイナミックマルチレンジバトル」が採用され、エンカウントしてからの画面切り替えがなく、シームレスにバトルが展開されるように。コマンドも順番が回ってきたキャラごとに入力する「リアルタイム・コマンドバトル」となりました。  シリーズの名物ながら『メタルマックス ゼノ』にはいなかった愛犬も追加。戦闘犬「ポチ」が背中に背負った高火力武器で活躍してくれます。スーファミの『メタルマックス2』で愛犬ポチにお金を注いでドーピングしまくっていたプレイヤーにとっては嬉しい限りでしょう。
メタルマックスゼノ リボーン

愛犬ポチは多彩な武器とスキルで戦闘をサポートしてくれる

 来年シリーズ30周年を迎えるということで、さらなる新作『メタルマックスゼノ リボーン2』や『CODE -0- コードゼロ(仮称)』も企画されているとか。懐かしさと“今”の共存を模索し続ける『メタルマックス』シリーズ。ファミコンからスタートしたRPGで現役のものも少なくなってきましたが、『メタルマックス』は健在です。
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
1
2
おすすめ記事