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ラグビーW杯で連日盛況だった外国人向けバーの今…数100メートルで別れた明暗

外国人だけでなく日本人客も一気に減った

ミナミの週末。時短休業要請が解除されても人通りは少ない

ミナミの週末。時短休業要請が解除されても人通りは少ない

 緊急事態宣言に続く2度目の時短休業要請は、数100メートルの対象エリアの中と外で明暗が別れたようだ。一方、対象エリアに当たる心斎橋のバーに勤務する男性は不安な思いを語った。 「昨年までは外国人交流イベントなどで週末は常に満席、ラグビーW杯のときは店から人が溢れるほど忙しかったのですが、今は1日5組入れば良いほうですね。交流イベント自体は開催されているのですが、府から多人数での唾液が飛び交う飲み会や宴会の自粛要請が出されているので、こちら側としても会場を用意することができないんです。  他のバーでは外国人旅行客が来なくなった分、日本人客が多く来るようになったという話も聞きますが、うちは外国人と交流したい日本人が集まる店。外国人旅行客が来なくなった今、日本人客も一気に減った……という印象です。ハッピーアワーやフード半額イベントで地元に住む外国人を集客しても、早い時間には帰ってしまう。2度も休業要請を出されて、離れたお客さんを戻すのはそう簡単には行きませんね……」  やはり、休業によって収入が失われたことでミナミを訪れる外国人客の財布の紐が堅くなっている……のも要因の1つかもしれない。たとえば、このようなアイリッシュパブやバーに向けた「Go To Eat」のようなキャンペーンを在住外国人向けに実施するなど、自粛要請ばかりではなく飲食店の景気に反映されるような経済対策を進めるべきなのかもしれない。<取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在は夜の街を取材する傍ら、キャバ嬢たちの恋愛模様を調査する。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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