……と、ここで「札幌らーめんサラダ」なる不思議なメニューを発見。聞くと、北海道の居酒屋では人気の定番料理で、コンビニでも売られているほどのソウルフードだという。 　ラムちゃんでは、北海道の西山製麺から麺を直接仕入れて、味つけに胡麻ダレ味噌を使ったドレッシングを提供している。見た目のインパクトはもちろん、味も食の宝庫・北海道の人々から愛されるだけのことはある。甘いタレが絡んだ縮れ麺のどこか懐かしい風味と、シャキシャキとした生野菜の食感が見事に調和し、前菜ながらも満足度の高い一皿となっている。 　コロナ禍で遠出する機会が減ってしまった今、北の大地の名物料理をつつきながら、本当に旨いジンギスカンを心ゆくまで楽しむ時間が一層贅沢に感じられる。 ▼大衆ジンギスカン酒場ラムちゃんの「ジンギスカンラムちゃんセット」 秘伝の塩〆熟成ラム肩ロースと野菜セットの看板商品。身厚だが柔らかくクセのないラム肉は食べ応え十分。特製ダレ＆お代わり無料の薬味との相性も◎。880円（税抜き） ▼大衆ジンギスカン酒場ラムちゃんの「ラムハツ」 ラムの心臓は市場にもあまり出回らない希少な部位。ミディアムレアに焼いた鮮度抜群のラムハツは一切臭みがなくジューシーで、酒の肴としてもベストな逸品。680円（税抜き） ▼大衆ジンギスカン酒場ラムちゃんの「札幌らーめんサラダ」 ラーメンとサラダをミックスした北海道発祥のご当地グルメは、たっぷり野菜とタマゴ麺を胡麻味噌ドレッシングで食す、一皿で二度おいしいクセになる味。380円（税抜き） 　ジンギスカンの本場・北海道では、〆に鍋の溝に溜まった甘辛いタレにうどんを入れるのが主流。地域によっては、残ったご飯にほうじ茶を淹れて茶漬けにするユニークな食べ方もあるが、『ラムちゃん』ではそれをさらに進化させ、ほうじ茶割りのタレでつけ麺として提供している。野菜やラム肉の旨味にほうじ茶がプラスされたつけ汁はさっぱりとしていて〆にピッタリ。薬味や辛味を加え、つけ汁を自分流にカスタマイズして食べるのがオススメだ。 ＜取材・文／藤原哲平　撮影／岡崎隆夫＞