さらに米中央銀行はかつてない規模で金融緩和を進め、市中マネーを溢れさせている。これもビットコインに追い風だという。 「米中銀が政策目標を変更したこともあり、金融緩和は’22年程度まで続く見込みです。ジャブジャブに溢れたマネーはビットコイン価格を下支えします。下値メドは90万～100万円程度。今すぐ買わずに、そこまで下がったら買っていいのではないかと思います」 　では、上値目標はどのくらいと読むべきだろうか？ 「140万円程度は考えられますが、上がれば’17年バブルの高値で買った個人の“ヤレヤレ売り”が上値を抑える。90万円で買ったとすれば直近高値130万円を目安に部分的に利益確定し、残りは財政、金融政策の行方も監視しながら宝くじ気分で保有する、くらいのスタンスがいいでしょう」 　コロナ禍の仮想通貨投資戦略は、着実に下値を拾っていくべし。 【鈴木涼介氏】 資産運用会社CEO。ドイツ銀行、HSBCロンドンの債券ヘッドディーラーを経てゼニファス・キャピタルCEO。現役ディーラーから得た情報、分析も配信。ツイッター＠dfinvestment ＜取材・文／週刊SPA！編集部＞ ※週刊SPA！9月15日発売号の特集「40歳の（新）投資戦略」より