恋愛・結婚

結婚式直前に大怪我…松葉杖で式を迎えるハメに

 人生の晴れ舞台である結婚式。万全な体調で臨みたいとは誰もが思うはずだが、そんなときに限ってケガや病気になってしまう不運な人もいる。
松葉杖

写真はイメージです(以下同じ)

 数年前に結婚式を挙げた相沢康太さん(仮名・35歳)も披露宴当日は松葉づえ姿で行うハメになったという。

フットサルの試合で靭帯断裂の大ケガ

「式の2週間前に右ヒザの靭帯が切れちゃったんです。プチッって音が聞こえたと思ったら足がいうことをきかなくなり、その場に倒れこんじゃいました。あまりの痛みで声も出せませんでしたが、自分の身体のことよりも結婚式どうしようって。病院に向かう間もそのことばかり考えていました」  学生時代ずっとサッカー部だった彼は、社会人になってから友人たちと休日にフットサルを楽しんでおり、この日は独身最後の試合。その場で試合は中止となり、友人が運転する車で病院へ。診断の結果は、右ヒザの十字靭帯断裂の断裂と半月板の損傷という大ケガだった。 「友達が彼女に連絡してくれて病院に来てくれたんですけど、自分の顔を見てホッとした表情を見せたと思ったら大声で『バカッ、何やってんのよ!』っていきなり怒られました。不注意によるケガではないし、そもそも防ぎようがなかったのに……。ただ、そう言いたくなる彼女の気持ちもわかったため、ひたすら謝りました」  医師に結婚式を目前に控えていることを話すと、「松葉づえは必要になると思うが結婚式は大丈夫」と言ってくれたこともあり、中止せずにそのまま決行することに。ただし、手術が必要で6日間の入院を余儀なくされ、退院した時点で式まで残り一週間。式場の担当者との打ち合わせなど準備などもすべて新婦に任せるハメになり、申し訳ない気持ちと無事に結婚式をこなせるか不安な気持ちでいっぱいだったという。

松葉づえ姿のまま新婦と入場

uedexinngudoresu 「本番では私が極力立たないで済むようにプログラムの一部を変更してくれたり、立って挨拶するときにもバランスを崩して転ばないように式場のスタッフさんがすぐそばに待機するように配慮してくれて、いろいろとフォローしてくれました。感謝してもしきれませんね」  それでも式当日までに松葉づえを使って歩くのにも慣れたので、入場シーンは中止せずにそのまま実施。見せ場のひとつでもあったため、これをなくすのは相沢さんもさすがに気が引けたそうだ。 「歩くのは大丈夫でしたが、松葉づけでウエディングドレスを踏んづけてしまわないかドキドキしながら歩いていました。そんな形でコントみたいに転ばせてしまったら絶対にマズいじゃないですか。キャンドルサービスはやらないことにしたので入場シーンを終えて着席したときは、式は始まったばかりなんですが心の中ではひと仕事終えた気分でした(笑)」  新郎関係者の挨拶では友人だけでなく会社の上司や叔父など全員がケガと入院のことを面白おかしくイジってきて、そのたびに会場からは笑い声。スピーチでは彼のことを支えた新婦のことを持ち上げることも忘れなかったため、彼女の好感度が激上がりしたとか。 「友達や後輩に対して面倒見がいいとは聞いていましたが、今まで自分の前ではそういう姿を見せていなかったんです。ただ、ケガをしてからは忙しいはずなのに入院中も含めてほぼ毎日のように顔を見せてくれ、『心配しなくていいから。私に任せて!』って言ってくれたんです。そんな頼りがいのある彼女に一生ついて行こうと思います、って挨拶で喋ったら大爆笑されましたけどね(笑)」
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二次会でまた転んでしまう
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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