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コロナの感染者が増加する大阪。ミナミで働く熟女キャバ嬢の悲鳴

出勤制限で自宅に帰れないキャバ嬢

 また、別の店に勤務する熟女キャバ嬢はこの閑散とした状況の中で自宅に帰ることもままならない状況だという。 「今年の春まで兵庫県のレストランに勤めていたのですが、コロナで経営不振になり閉店してしまったんです。仕方なく京都の実家に戻ることにしたのですが、京都では再就職先が全然見つからなかったんですよね。夜の店にも応募してみたのですが、『お客さんをすぐに呼べる人でないと雇えない』と門前払いでした。
ビジネスホテル

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 それでミナミの熟女キャバクラで働くことになったのですが、京都から通うとなると電車代と帰りの送迎費で1日3000円かかるんです。特に今は出勤制限もされているし、もし出勤できたとしてもヒマだと3時間程度で上がらされることも。交通費が勿体ないので、今はミナミのホテルに泊まりながら出勤しています。『Go Toトラベル』で1泊2000円で泊まれるので、京都から通うよりは安く済むんですよね」  日本医師会会長は18日の会見で、「『Go To』が感染拡大のきっかけになったことは間違いない」と話した。国内からの観光客も多く訪れる大阪ミナミ。最近、ようやく経済復興の兆しが見えてきたのに、今の状況が続いてしまっては夜の店を含めた年内の回復は絶望的かもしれない。<取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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