コロナの感染者が増加する大阪。ミナミで働く熟女キャバ嬢の悲鳴
新型コロナウイルスの感染者が各地で過去最多を更新し、第3波の渦中ともいわている今、東京都は警戒レベルを最高まで引き上げた。
「8月の休業要請が開け『Go To キャンペーン』が始まったときは客足は少し戻ってきていましたが、先日、大阪の感染者が過去最多と報道されてからは、また一気に客足が遠のきました。それに、11月15日に大阪府限定の『Go To Eat大阪キャンペーン第3期』が終了したというのも理由の1つだと思います。
『Go Toイート』キャンペーン中は平日でも飲食店には多くのお客さんで賑わっていました。でも、今行われているポイント還元キャンペーンは対象店舗に飲食店が入っていないので、店に来る男性客はあまり利用しないのかもしれません。『Go To Eat大阪キャンペーン第4期』は12月以降に発売されるそうですが、今の感染状況を見ると難しそうですよね。今年は忘年会を中止にするという会社も多いと聞くし、年末まで客入りを期待できそうにありませんね。ここ最近、店に来るお客さんはポケットマネーで飲んでいるという人がほとんどです」
「Go To トラベル」や「還元キャンペーン」の効果で旅行客は増えているが、地元のサラリーマンの姿は11月中旬頃からさっぱり見なくなったという。一方、別の店に勤務するミナミのキャバクラ嬢は年末に向けてこんな不満を漏らした。
「やっと感染者が減ったと思っていたのに、まさかここ数日でこんな状況になるなんて思ってもいませんでした。先月の週末には満席だったこともあったので、店が年末に向けてキャストの募集をかけたんです。それが逆効果となってしまい、今は元々在籍していた私達のシフトまで削られるようになってしまいました。ミナミの客層って堺や泉北など大阪南部の工業地帯の中小企業の社長などが多いのですが、11月に入って全国の工場でクラスターが起きたことでさらに敏感になっているのかもしれませんね。これが年末まで続いたら本当にマズイですよね……」
そんな中、大阪ミナミの一部エリアで11月16日より始まったのが「ミナミで買い物!応援キャンペーン」。飲食店や宿泊施設を除く感染症対策を実施した約400店を対象にした大阪市独自のポイント還元キャンペーンだが、早くも感染対策と経済対策の両立という課題が突きつけられている。
今年8月には、同地域の飲食店や夜の店関連に対して休業や時短営業を要請していた大阪。あれから3か月経ったミナミの街は今どうなっているのだろうか。ミナミの熟女キャバクラに勤務する女性に話を聞いてみた。
過去最多報道で客足が一気に遠のく
先月は満席だったのに……
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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