更新日:2020年11月28日 09:13
デジタル

iPhoneで使える無料「翻訳アプリ」は実用に足るものか?

超優秀なアプリは日本発

 上に挙げた以上に優秀な翻訳アプリは存在するだろうか? そう思い、筆者はいろいろ探してみる。  見つけたのは情報通信研究機構(NICT)が開発したVoiceTra。これも無料で利用できるアプリで、31言語に対応する。本来開催されるはずだった東京オリンピックと、それに伴うインバウンドを念頭に置いて開発されたものだ。  これがかなり優秀なアプリという評判を聞いたので、筆者も早速試してみる。
VoiceTra

写真は、「VoiceTra」の画面より

 何回か声を吹き込むと、Google翻訳よりも単語の検出が正確ではないかと思えてくる。筆者の雑な発音を正確な文言に直し、それを和訳する。決してお世辞ではなく、これは評判通りのアプリだ。  両者の使用言語を予め設定すれば、交互に会話することも可能。それもそのはずで、VoiceTraは会話場面を想定して開発されたアプリ。新型コロナウイルスがなければ、海外でも大活躍していたに違いない。そういう意味で、VoiceTraは不運のアプリとも言える。

「人類の夢」が当たり前のものに

海外旅行

写真はイメージです

 数年前まで、言語翻訳機は文字通り「人類の夢」だった。ドラえもんの道具のような代物がついに実現した! とテクノロジーメディアも持ち上げていたものだ。  しかし、2020年の今では言語翻訳機どころか無料の翻訳アプリが配信されている。現在は海外旅行に行ける状況ではなく、外国人観光客の姿も消えてしまったが、いざという時のために翻訳アプリをインストールしておくのは決して悪い判断ではないはずだ。<文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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