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「M-1」敗者復活戦&決勝戦。全25コンビが今日、最高の笑いを見せる!

「ぺこぱ」ほか昨年決勝進出勢が有利か?

ぺこぱ

知名度では他を圧倒する「ぺこぱ」

 そして、昨年も見てもらった過去のデータを今回も見てもらいたい。過去4大会における敗者復活戦の上位2組である。 2016年 第12回大会 1位「和牛」 2位「ミキ」 2017年 第13回大会 1位「スーパーマラドーナ」 2位「ハライチ」 2018年 第14回大会 1位「ミキ」 2位「プラスマイナス」 2019年 第15回大会 1位「和牛」 2位「ミキ」  ここに書かれているコンビは全組、今回の敗者復活戦出場者に存在しない。昨年勝ち上がった「和牛」は未出場、「ミキ」も準々決勝で敗退したのだ。新たの敗者復活コンビが生まれる。  過去の大会を振り返ると敗者復活戦を勝ち上がったのは、すべて前年度決勝進出コンビである。そう考えると「インディアンス」「からし蓮根」「ぺこぱ」が有利。なかでも「ぺこぱ」は2020年に大ブレイクを果たし、「今年の顔」といってもいい存在である。決勝の舞台へ舞い戻ることができるか?

キングオブコントで爪痕を残した「ニッポンの社長」

ニッポンの社長

キングオブコントで一躍、名を上げた「ニッポンの社長」

 また、今年は例年よりもキングオブコントの決勝メンバーが多く名を連ねる。「滝音」「ニッポンの社長」「ロングコートダディ」。この中でも「ニッポンの社長」のコントはインパクトがあり、大会終了後も多くの著名な芸人が絶賛の声を上げた。  記憶に新しいキングオブコントでの風を敗者復活戦の舞台で吹かすことができるか?  忘れてはならないのが唯一残されたラストイヤー組である「学天即」である。  M-1グランプリの舞台で漫才をするのが敗者復活戦を最後にしてはならない。最高のパフォーマンスを披露し、残り2回漫才をする。気持ちを見せてほしい。  最後に準決勝のネタを見た俺が一番よかったと思った漫才師を挙げたい。それは「金属バット」である。  本当に面白く出来もよく、観客にも響き、大きな笑いを起こしていた。あの空気感が視聴者に届けば、初の決勝進出もあるだろう。インパクトのある彼らなら2015年大会「トレンディエンジェル」以来の敗者復活からの優勝もなくはない。  とにかく全組全力を尽くせ! そして、風邪を引かないようにね!
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混戦必至の決勝戦の行方は?
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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