エンタメ

「M-1」敗者復活戦&決勝戦。全25コンビが今日、最高の笑いを見せる!

「ミルクボーイ」の優勝は奇跡などではなかった

ミルクボーイ

業界内では実は本命視されていた「ミルクボーイ」(写真は昨年の準決勝時)

 そして、決勝戦である。すでに進出を決めている9組への思いは前回の記事で記した通りである。  昨年は決勝直前に審査員のデータを出してさまざまな角度から分析をした。しかし、今年はやらない。なぜなら本当にわからないのだ。誰が優勝するのか想像もつかない。  昨年、「無名のミルクボーイが優勝」といわれていたが、芸人界隈では「ミルクボーイ」のあのフォーマットの完成度、3回戦の爆発などは伝え聞いており、優勝は十分あると思われていた。  しかし、今回は違う。本当に審査員の点数がどう流れるのかさっぱりわからないのだ。とはいえ、そういっていては話にならないので、俺が準決勝のネタを見て勝手にグループ分けをしてみた。

決勝進出9組をタイプ別にグループ分けすると…

①「全審査員が低い点数とはならない気がする」グループ 【アキナ】【見取り図】【ニューヨーク】 〈理由〉ネタの完成度が高く、安定度があるコンビだから ②「全審査員が80点台か95点前後か。真ん中はない気がする」グループ 【錦鯉】【オズワルド】【東京ホテイソン】 〈理由〉「一発」に賭けている、「一発」を秘めているコンビだから ③「審査員の点数にばらつきが出そうな気がする」グループ 【おいでやすこが】【ウエストランド】 〈理由〉「技術」や「内容」の捉え方によって評価にばらつきがでそうなコンビだから ④「やっぱり上沼さんに怒られそうな気がする」グループ 【マヂカルラブリー】 〈理由〉マヂカルラブリーだから
次のページ
敗者復活戦からの優勝も十分に起こりえる
1
2
3
4
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

記事一覧へ
おすすめ記事