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「2020年一番面白かったドラマ」業界人たちはどの作品を選ぶ?

昭和ドラマのダサさを逆手に取った『M 愛すべき人がいて』

M 愛すべき人がいて

画像:M 愛すべき人がいて(テレビ朝日公式サイト)

 続いて、キー局の若手女性プロデューサーB氏はこんな作品たちを挙げてくれた。 「SNSでも話題になっていた『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系、土曜午後11時15分~)ですね。大映テレビのメロドラマ風と言われてピンとくる世代ではないのですが、強烈なキャラクターや妙なセリフ回しに思わず“ツッコミ”を入れていましたし(笑)、ついつい続きが気になってしまう作りになっていてハマりました。脚本を手掛けたのが放送作家の鈴木おさむさんだけあって、ネットでのツッコミ合戦まで予見して作っていたのだと思います」

マエアツが子育て問題をコミカルに切った『伝説のお母さん』

伝説のお母さん

画像:伝説のお母さん(NHK公式サイト)

 他に挙げるとすれば、『伝説のお母さん』(NHK、土曜午後11時30分~)ですね。テレビゲームのRPGのような世界観が舞台のファンタジードラマなのですが、前田敦子さん演じる伝説の魔法使いが待機児童を抱えているママという斬新な設定。日本の子育てにまつわる社会問題を暗喩的に皮肉りつつもストーリーの軸はしっかりしており、コミカルでハートフルな良作でした。NHKの“よるドラ”枠は「NHKらしくない」ことを徹底的に貫いていて、毎回感心させられる作品が多いので、今後も期待したいですね。 『ルパンの娘』(フジテレビ系、木曜午後10時~)は視聴率こそ振るっていませんでしたが、パロディネタなどを入れて前回シリーズよりもさらに遊び心を増やしており、良い意味でフジらしいドラマになっていて好印象でした」  そして、B氏も「最低ドラマ」を悩みながら選んでくれた。 「最低のドラマは『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系、日曜午後10時30分~)ですね。清野菜名さんと横浜流星さんのW主演ということで期待していたのですが、成敗する悪の中身がどれも紋切り型で新鮮味がなく1時間が長く感じてしまうほど。『あなたの番です』などヒット作が続いていた日曜夜枠でしたが、この作品で一気に視聴者が離れていった印象です……」
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明暗を分けた警察バディモノ
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