恋愛・結婚

人気のなかったキャバ嬢が客と不倫関係に…きっかけは“焦り”?

―[キャバ嬢に訊け]―
 これまで、芸能界で不倫のニュースがある毎に、キャバ嬢たちにジャッジしてもらっていた。だがその裏で「実は不倫をしているキャバ嬢は案外多い」と話すのは、不倫経験のあるキャバクラ嬢だ。
キャバ嬢

不倫経験のあるキャバ嬢は案外多いらしい

 そこで今回は、普段はあまり口を割らないキャバクラ嬢に過去に起きた自身の不倫話を聞かせてもらった。

物静かな客に惚れる

 まず、話を聞いたのは都内のラウンジに勤務するイヅミさん(仮名・32歳)。 「もう2年前の話になるのですが、当時働いていたキャバクラのお客さんと不倫していました。そのキャバクラのキャストは20代ばかりで客はオラオラ系が多く、30歳の私はそのノリに付いていけなかったんです。学生時代の友人は次々と結婚していくし、自分もそろそろ結婚して夜をやめたいと思っていたときに出会ったのが彼だったんです。物静かなタイプで金払いも良くて他の客とは全然違う、店で人気のない私を指名してくれる数少ないお客様でした」
接客

写真はイメージです(以下同じ)

 それまでは平均時給しかもらえていなかったのに、彼の指名によって自分に自信が持てるようになった、と話すイヅミさん。そんな「彼」を店の店長も気に入っていたようだ。 「店長が彼の席で一杯いただくときは、決まって『イヅミのこと幸せにしてやってくださいよ(笑)』と言うんです。それは店ぐるみの色恋営業の常套句なのですが、言われてまんざらでもなさそうな彼を見て私も少しずつ意識するようになったんです。そんなことを考えるうちに好きになってしまって、彼はそんな私の気持ちに気付いているのか相変わらず優しくしてくれました。でも、向こうからは何も言ってくれる様子はなくてモヤモヤした気持ちが続く中、私のバースデーイベントがあったんです」

実は結婚していると打ち明けられるも

 バースデーはキャバ嬢にとって1年の集大成ともいえるイベント。そのイベントに彼が来てくれたのだ。 「最初は来れないと言っていたのに、サプライズで来てくれたんです。閉店間際だったのにシャンパンを2本も入れてくれて、すっかり気分を良くした私は彼をアフターに誘いました。でも、酔っているので足元もフラフラ。そんな私を解放しながら彼が連れて来てくれたのは、夜景が見えるシティホテルでした。誕生日にこんなことしてくれるなんて、これでやっと彼と付き合える……そう思っていました。  その日以来、彼が店に来る日は必ずお泊りするように。でも、私は彼と結婚したかったのでいつまでも店に来てもらうのは悪いと思っていたんです。それを彼に行ったところ『じゃあ、これからは行かないようにするね』と了承してくれました」  その日以来、彼は一切店に来なくなったが、その後もホテルデートを重ねる関係になった。 「でも、数か月経っても彼は結婚の話を全然進めてくれないんです。それどころか付き合ってから一度も家に連れて行ってくれない。彼のことを問い詰めるとそこで初めて『実は結婚しているんだ』と打ち明けられたんです。私が唖然としていると『妻とは別居中なので、離婚してから言おうと思っていた』だって。  そんなこと言われたら、黙って待つしかありませんよね……。でも、私は彼が店に来なくなったことで成績も下がってしまい店にも居づらくなっていたんです。すぐにでも結婚して、夜を上がりたいという気持ちがありましたね」
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彼の誕生日に決定打が…
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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