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キャバ嬢たちの悲惨な年末年始…中国で死にかける

―[キャバ嬢に訊け]―
 2020年も間もなく終わりを迎える。年末年始くらいは平和に迎えたいところだが、時には想像を絶するような悲惨な体験をしてしまう人もいる。  今回は、今年も日刊SPA!の取材をたくさん受けてくれたキャバ嬢達が実際に体験した「年末年始の悲惨話」にスポットを当ててみた。

彼と音信不通に

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写真はイメージです

 まず、話を聞いたのは都内のキャバクラに勤務するカレンさん(仮名・25歳)。 「今年の正月早々、彼氏が音信不通になったんです。彼は福岡出身で3年前に上京してきて都内のバーでアルバイトをしていました。でも、昨年末に他のスタッフと揉めてバーを退店することになったんです。元々、ヤンキー上がりの彼は普段はすごく優しいんですが男同士になると結構頑固なところがあって、一度こうだと決めたらなかなか引かないんですよね。そんな男気のある人だから好きになったというのはあったんですが……。  その彼が正月に地元に帰ると言ったので、私は都内で1人で過ごすことに。友達とカウントダウンを過ごして0時になった瞬間、彼に『あけましておめでとう』メールを送りました。でも翌日になってもその翌日になっても連絡はありませんでした……」

年明け早々に破局、彼は行方不明

 彼からようやく、連絡が来たのはなんと1月5日のことだったという。 「全然悪びれる様子もなく『先輩に拉致られてたー!』という内容でした。どうやら、先輩の家で年末からずっと泊まって飲んでいた様子。元々、酔うと電話とか全然気にしないので、またか……と呆れました。でもその後、彼から来たのは信じられないLINE。  なんと、先輩に地元でホストの仕事を紹介してもらったので、しばらくそこで働くと言い出したんです。東京ではバーのオーナーの家に居候させてもらっていたので、年明けには家を探して引っ越すとは聞いていましたが、まさかそのまま福岡に残るなんて。もう、あまりの自己中ぶりに呆れてしまい、『もう結構です』とだけ送って別れることにしました。本当、年明け早々悲惨な幕開けでしたね」  なおその後、働いていたホストクラブもHPが消えてしまい、彼は行方知らずだとカレンさんは言う。
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中国で死にかける
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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