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高額賠償への備えは? コロナで増える自転車やバイク移動の不安

18都府県で自転車保険の加入義務化

 では自転車のほうはというと、平成の時代までは一部の人が個人賠償責任保険などを掛けているだけの状態でしたが、昨今の自転車が加害者側となった交通事故で1億円近い賠償が裁判所から言い渡されるなど、高額な損害賠償を命じられる判決が多数出ていることもあり、状況に変化が見られます。平成27年に兵庫県で自転車損害賠償責任保険の義務化が始まり、現在では18都府県が加入義務化、11道県が加入努力義務化となっているのです。
au損保

2020年10月のau損保調べ 。加入義務の都道府県は大きく増えてきている

 現在、自転車損害賠償責任保険は、自動車やバイクのように明確に自転車保険と銘打っている物から日常保険に付随するものまでさまざまです。自分がどのような保険に加入しているのか、今一度確認して、未加入の場合は保険の加入を心がけたいものです。
自転車事故

自転車事故は毎年10万件近く起きている(一般財団法人 東京都交通安全協会HPより)

現状、自転車保険は未加入でも罰則なしだが……

 ところで、この自転車損害賠償責任保険の義務化といった強めの条例ですが、加入義務・加入努力義務のどの都道府県でも、実は罰則がありません。  罰則がないからといって加入しなくてもいいということではありませんが、何かあった際の安心料として、月額コーヒー1杯程度の費用で安心を買えるとなれば安いものです。
事故

万が一に備えて、保険には加入しましょう

 自転車やバイクなどの宅配サービスなども活気を見せており、ますます需要の増えそうな自転車やバイクの移動は、きちんと保険に加入して運行してほしいものです。
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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