以上のサービスは今年3月から提供開始予定だが、プラン内容を極力オプション化した判断は、現代の需要に適合していると言えるだろう。
12月発表のプランが炎上した理由は、一言で言えば「余計なものはいらない」と多くの人が考えているからだ。Amazonプライムは既に加入しているし、動画配信サービスも自分の観たい時にそれを契約すればいい。細かい部分は自分で何とかするから、とりあえず必要最低限の部分だけを何とかしてくれ……という2020年代のモバイルユーザーの願望が爆発した瞬間でもあった。
なお、去年12月に大きな話題になったNTTドコモの『ahamo』は20GB2980円、ソフトバンクの『SoftBank on LINE』も20GB2980円である。両社とも「5分の無料通話」が付いている。
一方、auのpovoは他社より500円安いが、こちらは無料通話がついていない。トッピングで「5分の無料通話」=500円を付けると、他2社と同じ2980円になる。
つまり、通話をあまりしないから無料通話はいらない、という人にとっては、auが最安値になるわけだ。
受付はオンライン限定
ahamo、SoftBank on LINE、そしてpovo。ついに出揃った主要各社の新格安プランだが、これらには大きな共通点がある。受付はオンライン限定ということだ。
オンライン申請に慣れていない人はどうするのかという声もあるが、そもそもこれらのプランは「自分の手でAmazonプライムの契約ができる人」に向けたもの。スマホがあればいつでもどこでもNetflixを視聴したり、それに飽きたら解約できるだけのデジタル知識があるスマホユーザーを対象にしている。
オンラインに慣れていない人やスマホデビュー間もない人の場合、無理にahamoやpovoを利用するとむしろ高くついてしまう可能性がある。<文/澤田真一>