キレた老人が酒と料理を壁ドン…キャバ嬢がドン引きした“モンスター客”
接客業に従事する人々を困らせるモンスター客。奴らはコンビニや居酒屋だけではなく、キャバクラを始めとする夜の店にも出現する。
まず、話を聞いたのは大阪の韓国スナックでアルバイトとして勤務するリサさん(仮名・23歳)。
「元々働いていた北区のキャバクラが時短営業になってしまったので、近所の韓国人ママが経営しているスナックでアルバイトをすることになったんです。料金は1時間焼酎飲み放題で5000円のお店です。そのときは大阪市全域で時短要請が出される前だったのですが、店はヒマで。でも、ママが自ら店前でお客さんに声を掛けて呼び込んだ甲斐もあってか、2人組の客が来たんです。でも、飲み放題なのに、なぜかビールやマッコリを頼みまくったんです。
最終的にマッコリ3本、ビール5本を開けて会計は3万円。まぁ、当然といえば当然なのですが、伝票を見た客が『これはボッタクリだろ!』といきなりキレ出したんです。しかも『ふざけんな! 警察を呼べ!』と騒ぎ出したのですが、こっちからすれば客が勝手に飲んでいたのだからどうぞ呼んでくださいって感じ。ママも焦る様子もなく警察を呼んで、やってきた警察官も『自分達で飲んだんでしょ?』と呆れていましたね(笑)」
渋々、会計を払いその客は帰ったというが、夜の店の飲み放題は基本ハウスボトルのみ。他のボトルを注文すると当然、料金が発生することくらい常識だろう。
続いて、話を聞いたのは都内のキャバクラに勤務するミイナさん(仮名・25歳)。
「年末、常連のおじいちゃん客とアフターで中華料理屋に行ったのですが、そのお客さんがだいぶ酔っ払っていたこともあって『そろそろ帰ろうか』と言ったんです。すると突然『俺はまだ飲みたいんじゃー!』といきなりキレ出してグラスを壁に投げつけたんです!
しかも、グラスだけじゃなくテーブルにあった料理を壁にバンバン投げるもんだから、麻婆豆腐が壁にベチャ~ッと貼り付いてもう大惨事! 店の中国人のママが絶叫しながら警察を呼んでいましたよ。事情を説明して私はもう帰っていいよと言われたので、その日は帰ったのですが。後日、その暴れた客がケロッとした様子で店に飲みに来ました。中華料理屋に割った皿やグラスの代金を払ったと笑いながら話していましたが、コロナ自粛でかなりストレスが溜まっていると思いましたね……」
今回は、夜の街の女性たちが見た「実録・激ヤバ客」の実態を取材した。
「ボッタクリだろ!」突然キレる客
モンスターおじいちゃん
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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